26日(日)に行われた中国GPにおいて、11位でレースを終えたジャック・ビルヌーブ。成績自体は復帰レースとしては華々しいものとは言えないかもしれないが、実際には彼はルノーを駆り、力強いパフォーマンスを披露している。
Q:ジャック、F1復帰レースで11位というのは、あまり華々しい成績ではないですよね。どう感じていますか?
ジャック・ビルヌーブ(以下JV):タフなレースだったけれど、本当にすごく満足しているんだ。スタートは良かったんだけれど、リズムに乗るまでに時間がかかりすぎてしまった。スタート前に十分にタイヤを温めていなかったものだから、序盤のラップはグリップが不足していた。それで、せっかくポジションを上げていたのに落としてしまったよ。
Q:学びながらレースを走っていたと言っていましたね。それはつまりどういうことですか?
JV:そのままの意味だよ! まず最初に、レースがどうやって展開するのか、現在のマシンとタイヤによってどういう現象が起きるのか、そういったことに慣れることから始めた。以前は、序盤のレースペースがわりと遅くて、それから速くなっていった。だが、今は最初のラップからとてもペースが速くなっている。これにはかなり参ったね。けれど、レースの中盤以降はかなりうまくいくようになって、自分のペースも落ち着いて、どんどんプッシュできるようになった。それに、レースが進むにつれて鈴鹿でのセットアップをどういう方向に進めればいいのか、その方向性がいくつか分かり始めたよ。
Q:では、鈴鹿への準備はバッチリですか?
JV:もちろん、イエスだよ。レースの間に様々なことを学び、マシンにも随分と慣れた。ラバーがコースに乗ってくるに従って、さらにプッシュできるようになった。それに、レース中ハンドリングを良くするために、トラクション・コントロールやデフのセッティングに取り組むという、良いチャンスにもなった。コンディションの変化に合わせて、マシンを調節するというわけだ。鈴鹿を考えると良い感じだね。サーキットをよく知っているし、予選にしてもレースにしても、僕らのペースに問題はないと思う。