Ｆ３０００の選手権リーダー、ビタントニオ・リウッツィが、現在はタイトル獲得を確実にすることに集中しており、来季Ｆ１へステップアップする可能性についてはまだ考えていないと述べた。
　少なくとも優勝回数で言えば、リウッツィは今季のＦ３０００シリーズを完全に牛耳っており、これまでに８戦中６勝を挙げている。しかし、ライバルのエンリコ・トッカチェロも安定した成績を武器にポイントでは背後に迫っているため、いまだ栄冠の獲得を決めるには至っていない。あと２レースを残して、リウッツィとトッカチェロのポイント差は１２点だ。
　リウッツィがいくつかのＦ１チームの注目を集めていることは間違いなく、特にすでに移籍が決まったジャンカルロ・フィジケラとマーク・ウエーバーの後任を探さなければならないザウバーとジャガーにとっては、有力な候補のひとりになるかもしれない。また、ジャン・トッドがリウッツィに目をつけ、フェラーリのテストドライバーとしてオファーをするとのウワサもある。
　しかし、ＢＢＣの報道によると、リウッツィはひとまず今シーズンの仕事にしっかり集中したいと語っている。
「現時点では自分の仕事に専念するだけだ。シーズン終了まであと２レースあるし、エンリコ・トッカチェロは僕のすぐ近くまで迫っている。いまのところはあまり夢を見ないように努めているよ。いずれにせよ、そうした話はマネージメントチームが受け持つことになっていて、僕が何かを知らされるのはいつも一番最後なんだ。（来年の話は）まだちょっと早すぎると思う」

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