ルノーF1のドライバー、フェルナンド・アロンソが、いまは優勝より、「完走してポイントを獲得するのが大事なこと」と語った。
ホームGPを控えたアロンソは、スペインGPのプレスカンファレンスで、今週末は「200%の力」を出し、サポーターたちにとって忘れらない1日にしたいと述べた。彼はここまで16ポイントを獲得しドライバーズ選手権の5位につけている。一方、僚友のヤルノ・トゥルーリは15ポイントで6位だ。
「ここ3戦は僕にとってちょっと難しいレースが続いた」とアロンソ。「特にマレーシアとバーレーン。グリッド後方からのスタートだったからね。イモラではいつもの位置からのスタートだったけれど、その後はタフだった。いつものことだけど、スタートがあまり上手くいかなかった。その後、懸命にコースを攻め、何とか4位に入ることができた」
「ここまで振り返ってみれば、僕たちにとって、特にチームにとって、開幕4戦はいいレースができている。トゥルーリと僕はすべてのレースでポイントを獲得している。コンストラクターズ選手権では2位につけているので、とても喜んでいる」
今シーズンから全く新しいエンジンを使うルノーチームは、かなり慎重にレースを進めているのだろうか? そのことについて、アロンソは次のように否定する。
「いまはそうでもない。新しいエンジンを1から造り始めてから6、7ヶ月経っているからね。僕たちにとっていま大事なことは完走してポイントを獲得し、新しいエンジンで場数を踏むことさ。それがいま専念していることだ」
「恐らく、シーズン後半はもう少しプッシュできると思う。しかし、いまは現状のレベルを維持し、全てのレースで完走を果たしていこうと考えている。完走できなけばポイントも獲得できないし、チャンピオンシップの上位も狙えないからね」
昨年のスペインGPでは怒涛の走りを見せ、ミハエル・シューマッハーに終始プレッシャーかけ続けて見事2位となったアロンソだが、今年は優勝の可能性を考えているのだろうか?
「レースの結果がどうなるかはまったく予想できない。しかし、去年のスペインGPにはいい思い出がある。レースは上手くいったし、マシンも素晴らしかった。今年も、去年と同じような、週末を通して競争力のあるマシンを準備してくれると信じている。チャンスはあると考えている。僕としては、200%の力を出して頑張りたい。たくさんのファンが僕を応援しに来てくれるだろうし、僕はバルセロナのトラックが好きだし、ホームGPでもあるからね。去年と同じような週末になればと考えている」