F1スペインGPは金曜午前のフリー走行1回目で幕を開け、フェラーリのミハエル・シューマッハーがただ一人1分15秒台に入れるトップタイムをマークした。
現地の天候不順の予報を裏切って、金曜日午前中のコンディションはすばらしい快晴。気温16度、路面温度25度。日陰は涼しい。
最初から積極的に走るのはサードドライバーのみ。トヨタのリカルド・ゾンタがまず1分19秒578をマーク。しかし、すぐにジャガーのビョルン・ウィルドハイムに破られ、さらにマシン・カラーリングを変えたBARホンダのアンソニー・デイビッドソンが1分18秒318を記録。コース上はまだホコリが多く、カウンターを当てたり、ホコリが舞ったりするシーンが見られる。20分経ってもフェラーリの二人はコースインすらしない。
セッション開始22分後、ラルフ・シューマッハーがデイビッドソンより1秒以上速い1分17秒165を記録するが、開始26分にはデイビッドソンがラルフのタイムを0.5秒上回る。
ちなみに、ヘアピンの一部がレイアウト変更となったカタルニア新コースのレコード(非公式)は、2月3日に佐藤琢磨がBARホンダのハイブリッドカー(通称カラス)でマークした1分13秒797である。30分以上経過したところで数周以上しているのはまだ10台のみ。
11時32分、ミハエル・シューマッハーが初めてコースイン。たった一周でデイビッドソンのタイムを0.9秒更新、1分15秒658を記録。そのままピットイン。
フェラーリ勢は入れ替わるようにルーベンス・バリチェロがコースイン。セクター2のみミハエル・シューマッハーより遅かったが、1分16秒033で2番手。4周目のヘアピン進入でブレーキをロックさせカウンターを当てる。
BARホンダのレギュラー勢は、残り10分を切ったところでタイムを出し始める。ジェンソン・バトンは5位、佐藤琢磨は8位。どちらもあっさり上位タイムをマークしている。
12時00分、チェッカー。1台のコースアウトもスピンもなかったのは、全チーム、テストでさんざん乗り込んでいるからだろうか?