2013年F1マレーシアGPの日曜決勝で、フェラーリのフェルナンド・アロンソはリタイア、フェリペ・マッサは5位だった。
■スクーデリア・フェラーリ
フェルナンド・アロンソ 決勝=リタイア
今日はマシンが好調だったし、レースペースではレッドブルにそれほど大きく後れを取っていなかった。だから僕らには優勝争いをするチャンスがあったと思う。
今日の僕らは本当に不運だった。いいスタートを決めたけれど、2コーナーでベッテルと接触した。彼がどういうペースで走っていたのか分からないが、ほとんど止まりそうな状態で、そこにいるのを見て驚いた。
僕のクルマはダメージを負ったけれど、それほどひどいダメージには思えず、走り続けるという決断を、チームと一緒に下した。あの時すぐにピットに入っていたら、3周目か4周目にドライタイヤに換えるためにまたピットインしなければならず、あまりにも大きく後れを取ることになり、上位でフィニッシュするチャンスはなくなると思ったからだ。この決断を批判するのは簡単だが、あの時点では正しい判断に思えた。
1周目の間、無線で常にチームと話をしていた。最初のふたつのセクターではクルマの挙動はそこそこよかったんだ。
チームはテレビでダメージを確認していたけれど、3周目か4周目にはドライタイヤに換えることは分かっていたし、そこまで頑張れれば20〜30秒節約できた。
チームからは、フロントウイングのパフォーマンスは失われているが、次のラップでトラブルの状態がどうなるのか見てみようと言われた。
でもツイてないことに、バックストレートでフロントウイングが落ちた。ピット入口の5秒前のところまで来ていたために、間に合わなかった。
もちろん残念だ。ここではレッドブル勢と戦えたはずなのに、状況が不利に働いた。僕らがあの決断を下した際の分別を除けば、不運が影響した部分が大きかった。オーストラリアでは、コースオフしてもその後も走り続けることができたクルマはたくさんあったし、ここでも最初にコースに出て行った際にたくさんのクルマのそういうシーンを見た。
でも今は中国とバーレーンに気持ちを集中させている。去年よりいい結果を出して、できるだけ多くのポイントを獲得してヨーロッパラウンドをスタートしたい。
フェリペ・マッサ 決勝=5位
今日のレースはとても難しかった。インターミディエイトの新品セットを履いてスタートしたが、路面はすごく濡れているところと完全に乾いているところがあって、いいペースで走ることができなくて、1周目に大勢に抜かれてしまった。
ドライタイヤに換えるための最初のピットストップを早めたのは少しリスクのある決断だった。路面はまだ濡れていて、そのために時間をロスした。でもコースが乾くと、クルマの状態がよくなった。タイヤのデグラデーションはそれほどひどくなく、いいペースで走れたよ。でもその時にはすでに表彰台を獲得するチャンスはなくなっていた。
この結果に満足しているとは言えないけれど、レース序盤に苦しんだことを考えれば、たくさんポイントが取れてよかった。