トロロッソのセバスチャン・ベッテルは、7度のワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハーと組んで、12月に英国ウェンブリー・スタジアムで行われるレース・オブ・チャンピオンズ(ROC)に出場することになった。
F1ルーキーのベッテルは、今年の中国GPで4位フィニッシュを成し遂げ、パドックを驚かせた。彼はROCの大ファンであり、8万人にのぼると見られるファンの前でレースをするのが待ちきれないようだ。
「僕は毎年テレビでレース・オブ・チャンピオンズを見て、いつか出場することを夢見てきたんだ」と20歳のベッテルは語った。今回チームメイトとなるシューマッハーが1991年にF1デビューしたときには、彼はわずか4歳だった。
「招待してもらえるなんて夢のようだし、とても嬉しいよ――ミハエル・シューマッハーと共にチーム・ドイツの代表を務められるのは、素晴らしい名誉だ」とベッテルは認めた。
ウェンブリー・スタジアムは、12月16日のイベントのために、1800トンのターマックを使用してレースコースに生まれ変わる。当日は、18名のスタードライバーたちが、ノックアウト方式の直接対決によって、“チャンピオンの中のチャンピオン”を決定するのだ。
シューマッハーはベッテルとレースで対戦したことはないが、彼の起用を喜んでおり、ドイツの勝算について楽観視している。
「僕は、レース・オブ・チャンピオンズでセバスチャンと組むのを本当に楽しみにしている」とミハエル。
「ついに僕らは、モータースポーツでもチームメイトになるわけだ。チャリティ・サッカーでは、ナツィオナーレ・ピロティで一緒にプレイしたことがあるけれどね」
「僕はセバスチャンをずっと前から知っているよ。彼がまだ子どもだったときに、カートレースで彼にトロフィーを授与したことがあって、彼のドライブに感銘を受けたのを覚えているんだ。彼が今年F1にデビューしてからの活躍にも感心している。僕らは一緒にすごく楽しめるはずだよ」