ジョーダンのテストドライバー、ニッキー・パストレリは、来季ミッドランドF1と改名されるチームで、公式テストドライバー兼リザーブドライバーを務めることに決定した。パストレリはグランプリの金曜フリー走行で、サードカーを走らせることになる。
パストレリはオランダ出身の22歳。2004年にユーロF3000のチャンピオンを獲得している。彼は今季、ジョーダンで3度しかテストの機会を得られなかったが、2006年にジョーダンのエントリーを引き継ぐミッドランドは、彼の働きを認め、契約を延長することになった。
「2006年にミッドランドでドライブするという素晴らしい機会を与えられて、とても嬉しいよ」と、パストレリは語った。ミナルディがなくなった後、ロバート・ドーンボスとクリスチャン・アルバースが代わりのシートを見つけられなければ、パストレリはF1で唯一のオランダ人となりそうだ。「2005年、僕はチームのことを理解するようになったし、彼らには感謝している。2006年も引き続き一緒に働けることを嬉しく思っているよ」
「これは、彼らが僕のした仕事に満足したということでもあるから、僕としてはとても励まされるね。2006年が本当に楽しみだ」
パストレリは2005年、グランプリでチームのサードカーを走らせることはなく、その役目は、ドーンボス、ニコラス・キエーサ、山本左近が分担した。しかし、パストレリは2005年の公式なジョーダンのテストドライバーとして登録されており、ミッドランドが開始したドライバー育成プログラムにも参加していた。これは、有望な若いドライバーたちがF1にステップアップできるように、才能を確立するのを援助するプログラムだ。
ミッドランドF1のマネージングディレクター、コリン・コレスは次のように語った。「ここ2、3年、ニッキーのキャリアを見守ってきたが、彼がチームのためにいい仕事をしてくれるという確信が得られた。それで私たちは、2005年に公式テストドライバーとしてのチャンスを与える決断をしたのだ」
「彼はF1で十分やっていけることを証明した。彼が2006年も一緒に働いて、金曜のフリー走行セッションを最大限に活用するのに協力してくれることになって、嬉しく思っている。それと同時に、もちろん彼は、F1について引き続き学んでいくチャンスを手に入れることになる」
パストレリについての発表と時を同じくして、F1コミッションは、2006年もグランプリの週末にサードカー走行を認めることを決定している。