フィアットとフェラーリの総帥であるルカ・ディ・モンテゼモロ社長が語ったところによると、ミハエル・シューマッハーが2006年末までの契約をさらに延長するならば、チームとしては歓迎だという。また、シューマッハーが他のチームでレースをすることはないだろうということだ。
ここ何週間か、ミハエルがあと1シーズンで引退を決めるだろうという憶測の一方で、マクラーレンで最後の一花を咲かせるのではというウワサも流れた。ミハエルは、1991年にスポーツカーで走っていた頃から、メルセデスのボスのノルベルト・ハウグとは親しい関係を保っており、トルコGPとイタリアGPの間にハウグと会話しているのを目撃されている。
モンテゼモロはこう語った。「ミハエルに関するウワサはいろいろ耳にしたが、状況はいたって単純だ。ミハエルがわがチームに加わった1996年から、それは変わっていない。ミハエルは、いつやめるかは自分で決めるのだ。私は1年半前に彼にこう話した。彼が2006年末以降も続けることを決断するなら、私たちは非常に嬉しく思う。なぜなら、ミハエルは、強くてモチベーションに満ちた、コンペティティブで世界最高のドライバーだからだ」
「長年にわたり、数々の勝利を挙げてきた末に、彼が現在の契約限りで引退を選ぶなら、私たちは彼の決断を受け入れるだろう。とはいえ、来年はミハエルと共にマッサという強力な若手ドライバーを走らせることになる。マッサには2001年以来投資してきたが、マッサはそのキャリアの中で、フェラーリをドライブすべき時に来ていると思う。というわけで、現在ドライバーの問題は存在しない」
「ミハエルは、フェラーリでキャリアを終えるだろう。でも、それがいつになるかはわからない。それは彼次第だ。最後はフェラーリで終えるはずだ」
モンテゼモロは、キミ・ライコネンとの間には何の取り決めもないと述べた。ライコネンはマラネロとの間で、少なくとも暫定的な契約はすでに結んでいるという説が繰り返し流れているにもかかわらずだ。
「私たちは2007年についてはまだ考えていない。まず第一に、ミハエルがどうするのかを知りたいし、第一の選択肢はミハエル・シューマッハーだからだ。第二に、まだ2005年シーズンも終わっていないからだ。というわけで、徐々に進めていくつもりだ」
「私たちがすでに決めたことは、ルーベンスが新たなモチベーション、つまり新たな“チャレンジ”を求めていたために、マッサという若く才能あふれた将来のチャンピオン候補を2006年に起用するということだ。ルーベンスは私たちに多くの貢献をしてくれたし、彼が加入してから私たちはすべてのタイトルを獲得したのだから、彼には大いに感謝したい。2006年の前半に2007年のことを考えることにする。まだ早すぎるよ。ミハエルのことがなくても、いずれにせよ、まだ早すぎるのだから」