フェラーリのナンバー2ドライバー、ルーベンス・バリチェロが、開幕からのチームの低迷にも関わらず、今週末のカナダGPでは優勝できると思うと自信の程を覗かせた。
またバリチェロは、これまでタフな戦いを強いられてきたが、シルバーストンでのテストを経て、士気はいまも高いと加えた。
「タイトル争いの風向きが僕たちの方に向き、これから優勝を重ねていけることを期待しながらカナダに向かう」とバリチェロ。
「次の2イベントは、これまで僕たちが圧勝してきたトラックなので、ポジティブな気持ちでレースを迎えられる。僕はカナダの雰囲気が本当に好きで、その雰囲気にこっちも興奮してしまう。カナダへは、ただポイントを獲るために向かうつもりはない。優勝できると考えている」
「最高のセットアップと最高のタイヤを手に入れられるかどうかが重要だ。現在、ルノーとマクラーレンがとても強い。しかし、少しの運と素晴らしい戦略があれば、マシンの調子はいいので、タイや選択を間違えない限り、大丈夫だろう」
「チームの士気はいまも高い。今シーズン、ここまで1度も優勝できておらず、ニューマシンは1勝も挙げていないがね」
「僕たちはいつも一生懸命、作業に励んでいる。フェラーリは過去に優勝経験があるし、勝ち方も分かっているので、それほど多くの作業をせずとも、再び勝ち始めることができるだろう」
「ライバルたちは、マシンの改良や新しいレギュレーションに合わせたタイヤ戦略の改善を進めてきた。一方、僕たちは昨年ほどの前進をしていない。今後プッシュし続けていく必要があるが、作業のレベルはこれまでと変わらないだろう。目下足りないのは、パフォーマンス面だけだ」
バリチェロは、周囲の見方とは異なり、今年のタイトルをすでに失ったとは考えていない。
「タイトルはまだ獲れると思う。これからすぐに勝ち始めることができれば、チャンスは大いにある。ルノーは今後、今までのように圧勝できくなると考えている。今の時点でのトップはマクラーレンだと思う。今後のタイトル争いがどのように展開するのか見極めていく必要はあるが、そろそろレースに勝っていかなければ、僕たちのタイトルの可能性は薄くなる。例年にないほどハードな戦いを強いられることになるだろうが、それでもタイトルは獲れないわけではない。いつだって、難局を打開する道はある」
「2003年は困難な年だったが、それでもタイトルが獲れた。今年はそのとき以上に困難なシーズンを送っているが、一生懸命やり続けていくだけだ。優勝しようとしまいと、僕たちは頑張り続けていかなければならない。たとえチャンピオンになれなくても、シーズン最後の4レースに勝てれば、いい仕事ができたことになる」