2月1日(火)から4日(金)まで、先週に続きバレンシア・サーキットでF1合同テストが行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、4日間を通してラルフ・シューマッハーが新型TF105のテストを行い、もう一台のTF105は、1日(火)と2日(水)にオリビエ・パニス、3日(木)と4日(金)にヤルノ・トゥルーリが各々テストを担い、合同テスト最終日から、リカルド・ゾンタが従来のTF104Bで加わった。
なお、リカルド・ゾンタはウェットタイヤテストのために5日(土)もバレンシア・サーキットでテストを続行する。
ヤルノ・トゥルーリ:TF105/03
ベストラップ:1分10秒208
周回数:198周
走行距離:792km
――今週のバレンシアテストではどんな作業に取り組みましたか?
「木曜日はロングランテストにおけるセットアップを行うために、100周をこなすことに費やした。そして、金曜日はタイヤのテストを主に行った。先週から続くバレンシアテストは、シェイクダウンとなったヘレスと、非常に難しいコンディションだったバルセロナでのテストの後、TF105を進化させるための現実的なアイディアを得ることが出来る初めての機会であった。また、先週から他チームの新型F1カーが走り始めたことで、我々がどの程度の位置にいるかを知ることも出来、より良いアイディア構築へとスタートを切れた」
――TF105のパフォーマンスはどうですか?
「TF105は信頼性も高く、かなり速く、戦闘力を備えていると思える。ベストタイムを比較する限りでは、かなり競争力は高いが、まだロングランにおける一貫性という面でいくつか問題がある。開幕戦オーストラリアGPへ向かうまで、まだ3週間あり、その間に、現在何が起こっているか調べ、それを出来る限り早く解決する必要がある」
ラルフ・シューマッハー:TF105/03、TF105/02
ベストラップ:1分10秒774
周回数:287周
走行距離:1148km
――今週のテストはどのように進みましたか?
「今週のバレンシアテストでは、セッティングについていくつかの進歩を遂げるなど、良いテストとなった。水曜日は90周を走破し、プログラムを予定通りこなすことが出来た。一つか二つの信頼性に関する問題は抱えたが、メカニカルな面では非常に良く、他チームの新型に匹敵している」
――メルボルンへ向けての進化は?
「ここ2週のテストで見る限り、我々は予想以上に上手く行っているように見える。バレンシアではほとんどのライバルと約0.5秒のタイム差の中に入っていた。このことは、これまでの我々に比べて競争力が高まっているということであり、満足している。しかし本当に競争力があるかどうかは、開幕戦のメルボルンに全てのチームがベストのパッケージを持ち込むまでわからない」