マクラーレン・メルセデス・チームは、ヨーロッパGP、イギリスGPに続き、今季3カ所目のホームレースとなるF1世界選手権第12戦ドイツGPに向かう。
マクラーレン・メルセデスのテクノロジー・パートナー、エクソン・モービルが14年連続でメインスポンサーを務めるこのドイツGPの後には、8月のハンガリーGPまで、恒例の3週間の夏休みが控えている。
1951年に初めて世界選手権としてドイツGPが開催されたのは、改修前のニュルブルクリンクであった。その後ドイツGPは、59年に一度だけ開催されたアブスを除き、ニュルブルクリンクかホッケンハイムのどちらかで開催されている。77年以降には、ニュルブルクリンクでの開催は85年だけで、それ以外はすべて、元々はメルセデス・ベンツのテストコースであったホッケンハイムで行われている。
デイビット・クルサードは、来るドイツGPについて、こうコメントしている。「イギリスGPが終わってからずっと、ホッケンハイムでまたMP4−19Bに乗ってレースをするのを楽しみにしているんだ。シャシー、エンジンの両面で進歩が見られたし、シルバーストンテストで試したホッケンハイム用のセットアップなら、もっといいパフォーマンスを発揮できそうだよ」
「ホッケンハイムは中低速コーナーばかりなのに、今でも高速サーキットのひとつで、僕たちのラップ平均は220km/hに達するんだ。もちろん、2002年に改修されてからは特徴の異なったサーキットになったけれど、まだエキサイティングなレースが繰り広げられているし、前戦に続いて地元の観客の前でいいパフォーマンスができそうだよ。スピッツケール・コーナーにあるメルセデスベンツ・グランドスタンドにはたくさんの地元応援団が陣取って、毎回すごく賑やかなんだ!」
キミ・ライコネンも地元の1戦を楽しみにしている。「イギリスGPの結果も、週末を通してのMP4−19Bのスピードも、チーム全体にとってとても前向きなものだった。週末を通じてコンペティティブだったから、ドイツGPで、メルセデス・ベンツの地元のサポーターの前で、その調子を維持できるように期待しているよ。19Bにさらにエアロダイナミクスのモディファイを追加する予定で、イギリスGPの後にテストしたところ、結果は良好だった。しかも、車にさらなるポテンシャルがあることがはっきりしたんだ」
「ホッケンハイムをドライブするのは、いつも楽しいね。オーバーテイクのチャンスもあって、特に幅広いパラボリカ・ヘアピンは追い越しポイントになる。ここではブレーキング時の安定性がオーバーテイクの要になるけれど、19Bではその点が一層改良されているよ」