ウイリアムズは、先週のイギリスGPでは改善されたパフォーマンスを見せ、今週行われたヘレスでのテストセッションは好調で終了と、BMWのホームグラウンドであるドイツGPに向けていいパフォーマンスを発揮しそうな雰囲気を漂わせている。
ドイツGPでは、FW26のコンポーネンツの改良を行うだろうが、コクピットにも新顔を迎える事になる。負傷欠場中のラルフ・シューマッハーは回復に向けての療養を続けており、チームのセカンドテストドライバーであるアントニオ・ピッツォニアが、ファン−パブロ・モントーヤのパートナーとなり、コンストラクターズのタイトル獲得に向けてポイント獲得を目指す。
ピッツォニアは、ヘレスで行われたテストでトップタイムを出してチームにアピール、マニ−クールとシルバーストンでポイントを獲得できなかったマルク・ジェネに代わって、昨年途中ジャガーで解雇されて以来のレースドライバーの座を獲得した。
「チームにチャンスを与えてもらえてとてもハッピーだ。何とかポイントを獲得してチームのためにベストを尽くすよ」とピッツォニア。「今は週末のレースに集中している。ホッケンハイムに先立って準備の計画があるんだ」
モントーヤは昨シーズンのドイツGPでは圧倒的な速さを見せて勝利を飾っている。一方、シューマッハーは、最終的にはシーズンのチャンピオンとなったものの、ドイツGPでは多くの地元のファンを前にして屈辱を味わった。
「僕が最後に勝ったのは去年のホッケンハイムなんだ。今年もまた勝てたらいいね」とモントーヤ。「そうすればチームにとっても励みになると思うし、チームのポイントを増やす事にもなるしね。でも以前に比べて他のライバルチームもずっとアグレッシブになってるから勝つのは簡単じゃないことは承知している。でもこのトラックではいつも調子が良いからね、それが自信になっているんだ」
「ホッケンハイムの天気がどうなるかわからないけど、シルバーストンと比べればまったく予想がつかないというわけでもないし、あそこほど寒いというわけでもないから、その点での作業はいくぶん楽かな。来週末のレースは南アメリカコンビのラインナップだ。アントニオはベストをつくしてくれると思うし、僕自身もベストパフォーマンスを見せてポイントを取りたいし、彼のサポートもしたいね」
これまでウイリアムズはホッケンハイムで9度の勝利を飾っている。初勝利は1979年にアラン・ジョーンズによってもたらされ、一番最近ではモントーヤが昨年に勝利を挙げている。このレースでモントーヤは1分14秒917のファステストを記録、そのラップタイムがこのトラックのレコードとなっている。