ジャガー・レーシングは先週、インディアナポリスからスペインに向かい、サーキット・デ・カタルニアで3日間のテストを行った。テストには、マーク・ウエーバー、クリスチャン・クリエン、ビヨルン・ウィルドハイムの3人のドライバーが参加した。
テストでは、R5の速さと耐久性が証明され、生産的な3日間となった。天候にも恵まれ、ドライコンディションのもと作業が行えた。クリエンがブレーキダクトの冷却ファンに指を突っ込んで怪我を負うというアクシデントもあったが、テストは支障なく終了した。
チームは現在、今週末のフランスGPに向けた準備に励んでおり、2台のマシンともポイントフィニッシュを狙っている。
ウエーバーはフランスGPに自信を持っている。これまでマニ−クールとは相性がよく、再びポイントを獲得できると考えている。
「先週、アメリカから戻ってきて以来、信じられないほど忙しい毎日を送ってきた。まずバルセロナでテストを行い、週末はマウンテンバイクの24時間レースに出場した。どちらのイベントもそれぞれ得るものがあった。テストはとても生産的だった。2日間参加して、特にエンジンのコントロールとタイヤの作業に励んだ。テストは僕たちにとってとても重要なもの。テストで目標を達成できたので、チームも僕も自信を深めている」
「マニ−クールのドライブは楽しい。2001年はF3000で優勝したし、去年は3ポイントを獲得したので、ポイント獲得の面から考えると、マニ−クールはいいトラックだ。フランスではきっといい週末になると考えている。もちろん、ポイントフィニッシュが僕の目標だ」
クリエンは、先週のアクシデントもあって、レースに出場できること自体を嬉しく思っている。
「前のレースが終わって以来、忙しくも楽しい日々を送ってきた。バルセロナのテストは2日間参加したが、ガレージでのアクシデントのおかげで、走り込みを中断せねばならなくなった。身体を冷やすためにブレーキダクトの冷却ファンを持ち上げようとしたが、生憎、右手の人さし指を怪我してしまった。保護グリルの中に指が入り、羽で指を切ってしまった!」
「完治まで、それほどかからないそうなのでよかった。いまはフランスでのレースに向けて準備を進めている。マニ−クールはF3時代に走ったことがあるので、いつもに比べてかなりいい準備ができている。もっとも、いつものことだが、金曜日の朝、実際にトラックに出てみるまでは、R5がどれぐらいF3マシンと異なるのか分からないけれどね。ミシュランのホームGPでもあるので、ベストを尽くし、是非ポイントを獲得したいと考えている」