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F1第20戦木曜会見:「僅差で争えば、必然的に起こること」ハミルトン&フェルスタッペン、ブラジルでの攻防を意に介さず
2021年11月21日
2021年F1第20戦カタールGPの木曜会見に出席したルイス・ハミルトン(メルセデス)には、当然ながら前週ブラジルGPでのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とのバトルについての質問が飛んだ。メルセデスが審議のやり直しを求めて提訴し、金曜日にはスチュワードの判断が出ると見られていたからだ。
しかし以下のやりとりを聞く限り、ハミルトン自身にとってブラジルGPはすでに過ぎ去った出来事で、審議の行方に興味はないように思われた。
──ルイス、ブラジルGP決勝レースの48周目の攻防について、その後車載映像などを見て、改めてどんな思いですか。
ハミルトン:僕は勝った。
──はい?
ハミルトン:僕は勝った。そういうことさ。ものすごく困難な週末だったけどね。でも僕らは決してあきらめなかった。チームが一丸となって、あの困難を乗り越えたんだ。
──あの劇的な勝利は、いままでの勝利よりいっそう長い時間、あなたの心のなかにとどまるものだったのでは?
ハミルトン:そうでもないよ。勝利の喜びに浸っている時間はなかったからね。週明けの月曜日は体調の回復に専念して、火曜日にはすぐにカタールに飛ぶことになっていたから。たくさんの祝福メッセージをもらったし、メディアにも好意的な記事を書いてもらった。そこはすごく嬉しかったけどね。
──レース後、あの48周目の攻防について問われた際に、「これこそがタイトルを争う者同士のチャンピオンシップバトルだ」と言っていましたね。そのコメントに何か付け加えることは?
ハミルトン:いや、特には。あの時僕がそう言ったのは、メンタル的に極限の状態にある時、ああいうことは起こりうるということを言いたかった。それにあらゆる角度からの映像を見ない限り、本当の結論は導き出せないしね。
ハミルトンの前に会見に出ていたフェルスタッペンも、この48周目の攻防についてはほぼ同じ見解を述べていた。
──車載映像などを改めて見直して、メルセデスの再審請求についてはどう考えていますか。
フェルスタッペン:いや、車載映像は見てないよ。だってあの時運転していたのは僕自身で、何が起きたのかしっかり把握しているからね(笑)。あのバトル自体はすごく楽しめるものだったし、何か問題があったとはまったく思っていない。そしてルイスが勝った。それだけのことさ。素晴らしいバトルだったよ。
──あの攻防は、今季のあなた方ふたりの緊迫したタイトル争いを象徴するものだった?
フェルスタッペン:違うチームのふたりのドライバーが僅差でタイトルを争っていたら、ああいうバトルは必然的に起きると思うよ。
──もしもう一度同じ状況になったら、同じドライビングをしますか?
フェルスタッペン:もちろんだ。レーシングドライバーとして、何ができることで、何ができないか、自分が一番わかっている。競り合っている時はブレーキングをできるだけ遅らせてコーナーに突っ込んでいくわけだけど、でもあの時はあれ以上ブレーキを遅らせて、さらにコース上にとどまろうとしたら、間違いなくスピンしていた。それは確かだよ。マシンを限界でコントロールするためには、あれがベストのやり方だった。
そして予想通りというべきか、会見翌日に出たスチュワードの裁定は、「新たな映像は以前の決定を覆すほど重大なものではない」として、メルセデスの再審請求は退けられた。
とはいえこのブラジルGPは、メキシコGPまで有利にタイトル争いを進めてきたフェルスタッペンに、ハミルトンが強力な挑戦状を叩きつけたレースだったと言えそうだ。
戦いの潮目は変わったということなのか。しかしブラジルの勝利を受けてカタールでの予想を聞かれたハミルトンは、あくまで慎重な姿勢を崩さなかった。
──1週間前の素晴らしいペースを、この週末も持続できる自信はありますか?
ハミルトン:(しばらく考えて)よかった週末もあれば、そうでない週末もあった。そしてここはF1にとっては未知のサーキットだ。先週と同じように速く走れることを、今は望むだけだよ。
そしてフェルスタッペンは、残り3戦となった今季の戦いについて、こうコメントしていた。
──今シーズンのハミルトンとの緊迫したタイトル戦いを、あなた自身は楽しんでいますか?
フェルスタッペン:十分楽しんでいるよ。昨年もルイスとバトルする機会が何度かあったけど、でも総合力の差は明らかで、なすすべもないまま終えたレースが少なくなかった。それが今シーズンはほぼすべてのレースで、最初から最後まで全力でバトルし続ける展開だ。そんな機会に恵まれることは滅多にないし、僕らの所属する2チームの実力が拮抗しているからこそだよね。できればそんなバトルが、他のチームとも繰り広げられたら、もっと言うことはないね。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |