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F1第16戦日本GP 決勝トップ10ドライバーコメント

2017年10月9日

 2017年F1日本GP決勝でトップ10に入ったドライバーたちが決勝日を振り返った。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位

 スタートはまずまずだった。でも蹴り出しは特別良くはなく、少しホイールスピンが起きた。それでもいい形でレースを始めることができ、状況をしっかりコントロールして走った。ペースとタイヤをうまく管理することを心掛けた。長いレースだし、今週末のなかで一番気温が高かったから、それが重要だった。


 レース終盤にVSCが導入された時、タイヤの温度がかなり落ちてしまい、その後、温めるのが大変だった。


 トラフィックに引っ掛かり、大幅に時間を失った。マックス(・フェルスタッペン)のマシンがミラーに大きく映っていたよ。実際、2周ほどはかなり接近されてしまった。でもなんとかうまくしのぐことができた。


 今日は楽なレースではなかった。この勝利を手にするために、懸命に努力しなければならなかった。

2017年F1第16戦日本GP ルイス・ハミルトン

 マックスはいいレースをしたね。彼と戦うのは楽しかったよ。


 チャンピオンシップのなかで今、僕らがどういう位置にいるかを見ると、信じられないような気持ちになる。今日はセバスチャンとレースをするのを楽しみにしていた。彼はものすごくついてなかったね。 
 
 まだ先は長い。最大100点獲得できる余地があるんだ。懸命に自分の仕事に取り組み続けるよ。今の状態が続くことを願っている。


(ベッテルとのポイント差について語り)これほどのギャップを築くことができるなんて、ほとんど考えられなかったことだ。ベッテルは本当についてない。自分に全く非がないのだから。今のエンジンは複雑だから、信頼性が課題のひとつなんだ。


(今の成功は)チームのおかげだと言うべきだろう。彼らは素晴らしい仕事をしてくれて、とても高い信頼性を維持している。細かいことまでしっかりと取り組んでいるからこそ、信頼性が高く、それが今の結果を達成することにつながっている。


 ファクトリーでの作業のプロセスは、本当に細かく完璧なものだ。だからファクトリーの皆に心から感謝したい。信じられないような仕事をしてくれている彼らを誇りに思う。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=2位

 鈴鹿で2年連続表彰台に上った。僕と日本とは相性がいいみたいだね!


 僕らのマシンはコーナーではすごくコンペティティブだったけど、その分、ストレートでロスしていた。だからまともにオーバーテイクを仕掛けることができなかった。


 ソフトタイヤのデグラデーションの状態はとてもよくて、レースの間ずっとバランスもいい感じだった。それはすごくポジティブなことだから、シーズンをいい形で締めくくれそうだね。 


 ルイス(・ハミルトン)は前にトラフィックがあるときには少し苦労していたけれど、それでも結局はうまくコントロールしていた。トラフィックのおかげで彼に近づくことができて、チャレンジするチャンスが訪れた。でも残念ながらバックマーカーがバトルに影響した。とはいえ結局は最終結果に大きな違いはなかっただろうね。ルイスが前があいた状態で走り始めれば、もう抜くことはできなかっただろうから。メルセデスは前のマシンに近づくと苦労するみたいだね。 

F1日本GPで2位表彰台を獲得したマックス・フェルスタッペン

 僕らはいつも予選よりも決勝の方が強いみたいだ。オースティンが楽しみだよ。この調子を維持して、また表彰台に上りたい。2週間に2回表彰台に立ってアジアを離れることにすごく満足している。この流れをつないでアメリカでまた走るのが楽しみだ。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=3位

 今日のレースは全体的に見てOKだったと思う。週末の初めに、鈴鹿で表彰台に立ちたいと言って、それを実現したんだ。ここでの初めての表彰台だ。それが今日の目標だったから、達成できて最高の気分だよ。


 過去に戻って、より大きな願いを言うことはできないけれど、スタート、特に蹴り出しに関してはじっくり見直す必要がある。そこでマックス(・フェルスタッペン)と(エステバン・)オコンに抜かれたからだ。最初の100メートルはもっとうまくやればはずだ。その後はずっと単独で3位を走っていた。


 このサーキットで1周を走るのは楽しいけれど、レースで長く走るのは楽ではない。前のマシンにくっついて走ることがかなり難しい。

F1日本GP ダニエル・リカルドが3位表彰台

 終盤は後ろのバルテリ(・ボッタス)からプレッシャーをかけられて、チェッカーを受けるまでプッシュしなければならず、楽しかった。ミスなくすべてのエイペックスをきっちり走れば、最後まで3位を守れると自信を持っていたし、実際それができた。


 またシャンパンを振りまくことができてうれしいよ。今年9回目の表彰台で、それは僕にとっては新しい記録だ。今の状況にはすごく満足している。またチームのためにダブルポディウムを達成できたことも励みになる。2台とも高い信頼性を発揮してレースを走り切り、しかも速いんだ。


 オースティンとメキシコでもいい戦いができるはずだ。この流れを2018年につなげられれば、来年はかなりいいところまでいけるだろう。そして今、言いたいことはただひとつ。「ありがとうーーーー、日本!」という言葉だよ。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=4位

 かなりの接戦だった。終盤にはダニエル(・リカルド)との差をどんどん縮めていった。でも結局時間切れになってしまった。VSCの導入も不利になった。ペースは悪くないと思ったけれど、ここではオーバーテイクが難しいことは最初から分かっていた。


 今日の戦略はよかったと思う。終盤、チャンスが生み出されたからね。そうでなければ前に近づくことすらできなかっただろう。


 レースはプランに近い感じで進んだけれど、表彰台に乗れたらもっとよかったね。決勝前にあらゆるシナリオについて検討した。だからルイス(・ハミルトン)がピットストップの後、僕に追いついた時、もちろん僕は彼が勝てるよう協力した。


 今週末もたくさんのことを学んだ。これからシーズン終盤戦に気持ちを集中させたい。最大限の結果を出して、今年最後にどの位置に立つのかを見てみよう。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=5位

 今日は、グリッドポジションが理想的でなかった。最初にソフトタイヤを履き、それなりのスタートを決めて、最初のうちにポジションを稼ごうと思っていた。しかしルノーを抜こうとした時にワイドになってしまい、順位をいくつか落とした。そのため、その遅れを取り戻すところから始めなければならなかった。


 決勝中、マシンのフィーリングは少しトリッキーで、理想的なバランスとは言えなかった。まずまずの周もあったけれど、逆に苦労するような周もあった。 
 

2017年F1第16戦日本GP キミ・ライコネン(フェラーリ)

 最終結果はベストとはとても言えないものだ。セバスチャン(・ベッテル)に何が起きたのか、僕は知らない。この数年、僕らチームは大きく進歩してきた。でもどういうわけか、突然テクニカルトラブルが起こるようになってきた。何か変だ。マシンがずっと完璧な状態で走っていたのに、突然日曜になって、誰も予想していなかった問題が起こるなんて。
  
 これについて対策が必要だ。僕らは最終戦のファイナルラップまで戦い続ける。その上で、どういう結果が出るかを見るしかない。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 決勝=6位

 最高のレースができた。特にスタートとオープニングラップは全てがうまく決まって、しばらく3位を走ることができたからね。トップチームのドライバーを抑え続けるには、まだ少しペースが足りないものの、上位でバトルをするのはすごく楽しかった。(ダニエル・)リカルドと(バルテリ・)ボッタスを抑えようとトライしたけど、彼らはとにかく速かったので、先に行かせて自分のレースに集中することを考えた。
 
 今日何よりも難しかったのは、自分のペースのマネジメントだった。1ストップのレースになったので、終盤にペースが落ちないように、タイヤを労りながら使うことが重要だったんだ。僕はチェコ(セルジオ・ペレス)の前を走っていて、前方には順位を奪える相手がいなかったし、僕らの後方にも十分なマージンがあった。だから、チームとして優先すべきは、無事に2台がフィニッシュして、大量のポイントを持ち帰ることだった。
 
 今回は素晴らしい週末を過ごすことができて、僕らに手の届く限り最高の結果を手に入れた。6位という成績でも、これほどうれしく思う理由はそこにある。そして、クルマについて多くを学べたことは、オースティンでの戦いに役立つだろう。それをうまく生かせば、上位チームとのギャップを縮められるかもしれない。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=7位
 チームにとって素晴らしい結果になり、心から満足している。今日の僕らには、これ以上は絶対に望めない成績だったからね。どちらかと言えば、楽なレースだった。予選でいいパフォーマンスを発揮して、レースでもペースが良かったから、かなりの時間を単独で自由に走ることができた。


 第2スティントでは、エステバン(・オコン)より僕の方が速かったと思うし、最後のリスタートで彼を抜くチャンスがあったんだけど、チームの指示に従ってポジションを維持した。そのように指示されるだろうと思っていたので、驚きはしなかったし、僕らが順位を入れ替えたところでチームが獲得するポイントは変わらないのだから、チームの立場からポジションキープを指示したことは理解できる。
 エステバンも週末を通じて素晴らしい仕事をして、こういう結果になったということだ。ここ2レースは本当にいい戦いができて、好成績が得られたことを本当にうれしく思う。  


 レース前にポディウムに「Fuerza Mexico」のメッセージが掲げられたことも、僕にとっては大きな意味があった。パドックのみんなにお礼を言いたい。ここ数週間で、僕の母国は信じられないほどの支援を受けることができたし、特に今月末のメキシコでのレースに向けて、さらに支援を続けられればと思っている。  


■ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 決勝=8位

 レースをエンジョイしたよ。僕らはチームとしてのポテンシャルを最大限に発揮して8位と9位に入り、ポイントを獲得した。これ以上の結果は望めなかったと思うので、自分たちの成績に満足している。


 このところ、何度もいいレースをしていながら、ポイントを獲るのに必要な運が少しだけ足りなかったんだ。今日はその点でもうまくいったようだ。この調子を維持して、シーズンの終盤戦でもう少しポイントを重ねられるといいんだけどね。今日のような成績を手にするのは、決して簡単なことではない。そのためには、あらゆることを正しく決める必要がある。そして、今日はそれができたのだと思う。チームのみんなが良くやってくれた。


■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 決勝=9位

 チームとして今季2度目のダブルポイントフィニッシュだ。これはかなりスゴいことだよ。チームの一員として、とてもうれしい。


 昨日の段階で、僕らのクルマのペースがいいことは分かっていた。僕はレースの間、ずっとケビン(・マグヌッセン)の後ろにいたから、そのペースを披露することができなかったけど、クルマにはもっと速く走れるだけの力があった。僕の方が前にいればよかったんだけどね。おそらくフォース・インディア勢とも戦えたと思う。それほどクルマは良かったんだ。 
 今回はタイヤをこれまでより少しうまく機能させる方法を見つけた。これがカギになるのは間違いない。タイヤさえ機能すれば、ものすごく速く走れるからね。反対にタイヤが機能しない時には、ひどい苦戦を強いられる。僕らはまだ、その点を改善する必要があるけど、今日のクルマのフィーリングはこれまでよりずっと良かった。ブレーキについても不満はなく、全てが順調だった。
    
 チームにとって2度目のホームレースとなる、オースティンへ行くのが楽しみだ。すごくクールなサーキットだし、大勢のファンが僕らを歓迎してくれるからね。できることなら、オースティンでもさらにポイントを追加したい。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 決勝=10位

 僕にとっては、とても厳しいレースだった。どちらのセットでも、タイヤのデグラデーションに苦しめられたんだ。他のクルマはみんなペースが良かったから、どうして僕らだけが苦戦したのか理解できない。


 終盤には、ハースの2台に一度に抜かれてポジションを下げた。あれはちょっとトリッキーな状況だったけど、いずれにしても、彼らの方が僕よりずっと速かったのは間違いない。ペースが全然違っていたから、あの場面で抜かれなかったとしても、遅かれ早かれ彼らは僕を抜いて行ったと思うよ。


 今日の自分のペースには満足していないが、いろいろ問題を抱えていたことを考えれば、とにかくルノーとトロロッソよりは前でフィニッシュできたし、たった1点でも0点よりはいいからね。



(AUTOSPORTweb)


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