ヒュルケンベルグ満点、ディ・レスタ最低点:Rd12評価

Sutton

　英AUTOSPORTが2013年イタリアGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価、予選3位を獲得したニコ・ヒュルケンベルグに10点が与えられた。

　英AUTOSPORT誌のF1担当編集者エド・ストローは、今回、10点ひとり、9点3人という評価を行った。

　ヒュルケンベルグは3番グリッドからスタート、5位でフィニッシュした。
「ヒュルケンベルグは最大限の仕事をした」と評されている。
「ザウバーはモンツァでは比較的強さを見せていたものの、3番グリッドあるいは5位フィニッシュを成し遂げられる力を持ったマシンでなかったのは確かだ」
「彼はマシンの力を目いっぱい引き出すことでこの結果を成し遂げた。さらに、レース終盤、後ろからペースのいいロズベルグが迫ってきた際に、本来は苦労するはずが楽にしのぎ切ってみせた」

　9点の評価がつけられたのは、優勝したセバスチャン・ベッテル、2位のフェルナンド・アロンソ、7位のダニエル・リカルドだった。

　ベッテルはポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げ、タイトル4連覇に向けて後方との差をさらに広げた。
「ベッテルとレッドブルの組み合わせは週末を通して無敵だったため、彼がレースをコントロールしたのは驚きではなかった。彼はベストのマシンに乗っているから、という声があるのは確かだが、上位争いできるマシンに乗りながらミスをしたドライバーたちがいる一方で、彼は週末を通して一切ミスを犯さなかった」

　アロンソは5番グリッドスタート、決勝2位という結果だった。
「週末を通してアロンソとフェラーリの関係に注目が集まった。無線のメッセージに関してはいくつかの解釈がなされたが、いずれにしてもQ3でスリップストリーム作戦をチームが完璧に行えなかったことに彼が不満を抱いていたことは確かだ」
「予選は見事とはいかず、まずまずといった感じだったが、決勝で彼は立派な仕事をした。ウエーバーに対して素晴らしいオーバーテイクを成功させ、協力的なマッサの前に出た。ピットストップを遅らせたことでベッテルとのギャップが拡大したが、いずれにしてもベッテルに勝つチャンスはなかった」

　リカルドは7番グリッドからスタートし、7位でフィニッシュした。
「今回もリカルドの予選は見事だった。ローダウンフォースセッティングのためにマシンのリヤが少し不安定だったが、7番グリッドを確保した」
「マシンは決勝では予選ほどの競争力を発揮しなかったものの、トップスピードが優れていたことで、自分よりペースが速いマシンを押さえきった。7位は今回最大限の結果と思われ、それを彼は成し遂げた」

　今回の最低点4点を与えられたのはポール・ディ・レスタだった。
　ディ・レスタは15番グリッドからスタートし、クラッシュによりオープニングラップでリタイアした。

「考えうるすべての悪いことが起こったような週末だった。土曜朝のプラクティスでブレーキディスクのトラブルが起きたことで、パラボリカのバリアに突っ込み、予選のシミュレーションランができなかった」
「マシンはストレートで遅く、コーナーでもあまりよくなく、予選でチームメイトのスーティルから遅れをとった。決勝スタート直後にセカンドシケインのブレーキングでロックアップしてグロージャンにヒットした。これによりリタイアした後、自分のミスだったと認めている」

Sutton

　各ドライバーの点数は以下のとおり（10点満点）

●レッドブル・レーシング
セバスチャン・ベッテル：9点
マーク・ウエーバー：7点
●フェラーリ
フェルナンド・アロンソ：9点
フェリペ・マッサ：7点
●マクラーレン
ジェンソン・バトン：6点
セルジオ・ペレス：5点
●ロータス
キミ・ライコネン：7点
ロメイン・グロージャン：7点
●メルセデス
ニコ・ロズベルグ：7点
ルイス・ハミルトン：7点
●ザウバー
ニコ・ヒュルケンベルグ：10点
エステバン・グティエレス：7点
●フォース・インディア
ポール・ディ・レスタ：4点
エイドエイアン・スーティル：8点
●ウイリアムズ
パストール・マルドナド：7点
バルテッリ・ボッタス：6点
●トロロッソ
ジャン−エリック・ベルニュ：8点
ダニエル・リカルド：9点
●ケータハム
シャルル・ピック：6点
ギド・バン・デル・ガルデ：6点
●マルシャ
ジュール・ビアンキ：7点
マックス・チルトン：8点

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