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シンガポールGP編:シンガポールと鈴鹿はまったく性格が違う。十分に期待できる。

2012年9月24日

小林可夢偉:予選18位/決勝13位

 可夢偉は週末を通じてオーバーステアがひどい状態だったようです。リヤサスペンションの設定をすごくハードにしてみたり、逆にすごくソフトにしてみたりしたけれども、何も変わらないということでした。ずれている原因がタイヤからくるのか、別に原因があるのかは分かりませんが、小手先で修正できることではなく、基本的な部分でずれていたことは間違いありません。
 そんな状態でしたから、レースは「ポイントが獲れたら最高」という気持ちだったでしょう。

 シンガポールがひどい状態だったからといって、鈴鹿も期待できないかというと、そんなことはありません。シンガポールと鈴鹿はまったく性格の違うコースです。例えば、路面のグリップが異なります。
 市街地を走るシンガポールはスリッピーですが、鈴鹿サーキットの路面はグリップレベルが非常に高い。シンガポールはソフトとスーパーソフトの組み合わせでしたが、鈴鹿はハードとソフトを履く。ソフトをうまく履きこなせるかどうかは不確定要素ですが、ハードは大丈夫でしょう。クルマの動き的にも悪くないと予想できるので、十分期待できると思います。

 ただ、ひとつ気になるのは、シンガポールの週末もなんとはなしに可夢偉よりペレスのほうが速く、戦っている感じでした。鈴鹿では、「速さを取り戻したのはいいけれど、相変わらず可夢偉よりペレスのほうが速いじゃん」みたいな状況にはしたくない。
 そのためにも、意識の切り替えや状況の見極めをチームも含めてしっかりやってほしいところです。




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