2010年、自分より20歳近く若いドライバーたちとF1で戦うことになるミハエル・シューマッハーだが、自分の目標はただひとつ、8度目のF1ワールドタイトルを獲得することだと宣言した。
23日、ミハエル・シューマッハーがメルセデス・グランプリと契約し、2010年にF1に復帰することが発表された。3年ぶりにF1に戻ってきていいところを見せられなかった場合、評価に傷がつくリスクがあるとして、彼の復帰を無謀だと評する声もあるが、シューマッハー自身は、100パーセントの自信を感じているという。
「すごくやる気が高まっているし、興奮している。それこそ大事なことなんだ」とシューマッハーはBBCに対して語っている。
「F1で楽しみたい。これまでどおり新鮮な気分だよ」
「3年間休んだことで、ある意味再充電することができた。そのことが、この夏まではっきりとは分からなかった。でも今は分かっている。物事はあっという間に変化する。フェリペ(・マッサのハンガリーで)の大事故の後、(フェラーリ会長)ルカ・ディ・モンテゼモロとのミーティングに行くまでは、自分がそれを望んでいるとは思っていなかった。だが、その時自分には責任があると感じ、やってみなきゃ、と思った。そのことが、自分ではもう終わったと思っていたことをスタートさせ、今のこの結果を引き起こす原因となった」
「とても興奮している。フェラーリファミリーは僕のキャリアの大きな部分を占めてきただけに、そこから去るのは辛いことだったが、それでも、11月にロス(・ブラウン)から電話をもらった時には本当にわくわくするような素晴らしい感覚を持った。メルセデスのパッケージのシルバーアローのマシンに乗れるなんて、本当に素晴らしい話だ」
「この結果を引き起こせたのは、コンビネーションの要素のみだと考えている。僕が一緒に働きたいと考えるようなコンビネーションは他には存在しない。ロスは古くからの友人で、彼は僕のことをよく知っているし、僕の方も彼をよく知っている。僕らは協力して難しい勝利を勝ち取ったし、いい時期も悪い時期も共に過ごし、常に最終的には前向きな姿勢で物事を成し遂げてきた」
「僕は常にチャレンジとエキサイトメントを追い求めている。でも100パーセントの自信がなければこの計画に飛び込みはしなかっただろう。この自信は、最近行ってきた真摯なトレーニングから得られたものだ。今年の夏には首がF1活動に耐えられる状態ではなかったが、それを解決するためにトレーニングを行った。チームに対して僕が抱いたインスピレーションから大きな興奮がもたらされたし、チームの人々からは熱烈な歓迎を受けた。だから今素晴らしい気分だし、結果を出そうとやる気が高まっている」
「僕は(タイトルを)7度獲得しており、僕のチームは去年両タイトルを制覇し、メルセデスがパートナーでありチームオーナーとして参加している。したがってワールドチャンピオンシップを獲りに行く以外考えられないだろう」
「僕らはそれを目標にする。チーム内の能力からして確実に可能なことだから、結果を出さなければならないし、それこそ僕らの仕事だ。戦いに挑むのを楽しみにしている。ホイールtoホイールのバトルをするのが待ちきれないよ。再び炎がついた気分だ」