2008年のF1シーズンに向けて、ほぼ確実と見られているフェルナンド・アロンソのルノーへの復帰が、契約年数の問題で暗礁に乗り上げる可能性が出てきた。一部の報道によれば、チーム側が少なくとも3年以上の契約を求めているというのだ。
アロンソの母国スペインと、ルノーのボス、フラビオ・ブリアトーレの母国イタリアでの報道によると、すでに決まったも同然と見られている彼らの契約も、実際には条件面での交渉が難航しているという。
スペインのスポーツ新聞「マルカ」が報じたところでは、ブリアトーレはアロンソが要求する1年契約を受け入れる意向を示しているのに対し、ルノーの社長カルロス・ゴーンが3年契約に固執しており、その条件が飲めなければ契約はできないと主張しているらしい。
アロンソとしては、2009年にはキミ・ライコネンのチームメイトとしてフェラーリに乗ることを視野に入れて1年契約を望んでいるのだが、イタリアの通信社アジェンツィア・ジオナリスティカ・イタリアによれば、ゴーンは「3年契約でなければ契約は結ばない」と明言したという。
一方、スペイン国内での別の報道によると、最近アロンソは彼の決心を促すブリアトーレのさまざまな形でのプレッシャーに辟易し始めているらしい。ブリアトーレはアロンソのルノー復帰について「60%の自信がある」と公言し、さらに今週いっぱいの決着を期待すると付け加えた。これに関してスペインのディアリオAS紙は、設定された期限は今週木曜日であると報じている。
また、スペイン最大の新聞エル・パスの報道としてwww.homeofsport.comが取り上げたところによれば、アロンソとルノーの年間1600万ユーロとも言われる契約の資金を提供する重要なスポンサーのひとつ、スペインの大手通信会社テレフォニカが、最近のアロンソの芝居がかった言動や移り気な振舞いにあまり感心しておらず、アロンソのルノー復帰を支援するというアイデアについても興味を失い始めているという。
テレフォニカはアロンソがルノーからマクラーレンへ移籍した2006年末をもって、ルノーへのスポンサーシップを終了していた。