フェルナンド・アロンソはルノーと契約間近であるとのうわさが流れる中、彼がレッドブルに行くとの推測も消えてはいない。
アロンソの移籍先候補から、トヨタはすでに消えたようだ。TMG社長のジョン・ハウエットが「フェルナンドが求めているようなパッケージを我々が提供できる状態にあるという確信はない」とコメントしたと言われ、チームはGP2チャンピオンのティモ・グロックを起用する可能性が高まってきている。またウイリアムズは先日ニコ・ロズベルグと中嶋一貴のラインナップを発表、アロンソ争奪戦はルノーとレッドブルの一騎打ちによって決着がつくことになりそうだ。
スペインのディアリオAs紙によると、アロンソのマネージャー、ルイス・ガルシア・アバドは、レッドブルのディレクター、ディートリッヒ・マテシッツ、Bチームのトロロッソの共同オーナー、ゲルハルト・ベルガーと、水曜にマドリッドで会合を持ったという。先週より、アロンソ/ロス・ブラウン/エイドリアン・ニューエイのドリームチームがレッドブルで結成か、とのうわさが流れている。
しかしレッドブルもトロロッソも、すでに来季の2名のドライバーは決定済みで、前者はデイビッド・クルサードとマーク・ウエーバー、後者はセバスチャン・ベッテルとセバスチャン・ブルデーと契約を結んでいる。とはいえ、クルサードがトロロッソに行き、その空席にアロンソがつき、ブルデーは昔からの夢であるF1デビューを1年先送りにされるのでは、と推測する者もいる。
だが、ライバルチームたちは、アロンソのレッドブル入りはないと考えているようだ。
「彼らが、アロンソほどの才能を持ったドライバーを迎え入れるだけの準備ができているとは思わないし、それだけの力があるとも思わない」というあるチームのディレクターの言葉をF1-live.comは伝えている。
「そういう準備が整って、勝つチャンスを手に入れるまでには、最低でもあと2、3年はかかるはずだ」