キミ・ライコネンは、クリスマス前のテストでは、フェラーリの最新のF1マシンをドライブすることはなかったが、すでに新たなチームであるフェラーリになじんでいるという。
ライコネンは、タイトル争いのライバルとなりそうなフェルナンド・アロンソがマクラーレンでの初走行を行うのを横目で見ていなくてはならなかった。しかしライコネンは、5年間を過ごしたマクラーレンよりも、すでにマラネロでの方が居心地よく感じているという。
「僕はすでに、フェラーリになじんだ感じがしている。新しいマシンを経験するチャンスはまだないんだけどね」とライコネンは、フィンランドのイルタ・サノマット紙に対して語った。
「環境はマクラーレンよりもフレンドリーに感じられる。それに彼らは、新聞が僕について書くようなことは気にしていないようだよ!」
フェラーリのボス、ジャン・トッドは、ライコネンの時折見せる軽率な行動に対して、レースでのパフォーマンスに影響しない限り、マクラーレンよりは寛大に受けとめるだろうとほのめかしている。そしてライコネンもお返しに、トッドを“正常な人間”と評している。伝えられるところによれば、ライコネンのロン・デニスに対する評価は、これとは正反対のものだ。
今やマクラーレンとの契約から自由になったライコネンは、2週間ほどのうちに再開されるテストで、フェラーリでの初走行を行うと見られている。新たにチームメイトとなるフェリペ・マッサとテストドライバーのルカ・バドエルは、昨シーズン終了後のテストで、何度もトップタイムをマークしている。ライコネンが、マッサだけでなく、フェルナンド・アロンソやルイス・ハミルトンと比較してどういったパフォーマンスを見せるのか、興味深いところだ。アロンソやハミルトンは、ブリヂストンタイヤにスイッチしたマクラーレンで、すでにポテンシャルを示している。