2006年開幕戦のバーレーンGPで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは4位入賞。ルーベンス・バリチェロはトラブルに苦しめられながらも、15位完走を果たした。
快晴に恵まれた、決勝当日のバーレーン・インターナショナル・サーキット。レース開始時点、午後2時半の気温は24℃。路面温度は40℃まで上昇した。3番グリッドのバトンは、クラッチトラブルでスタートが出遅れ、6番手に後退。バリチェロを抜いて5番手に上がったものの、すぐ前のJ-P・モントーヤ(マクラーレン)をなかなか抜くことができない。しかし10周目の1コーナーでインを刺し、その後もサイド・バイ・サイドの攻防の末、モントーヤを引き離すことに成功する。
18周目の時点で、バトンは2番手までポジションアップ。そこで最初のピットイン。8番手まで後退するが、28周目に、バトンは再び1コーナーでモントーヤを抜き去り、4番手に。その後はトップ3を走り続けるが、40周目のピットインで5番手に後退。しかしすぐ前のK・ライコネン(マクラーレン)を、激しく追い立てる。その展開は最後まで続き、結局4位のままチェッカー。表彰台には、惜しくも届かなかった。
一方、バリチェロは、ギアボックスのトラブルのため、順位を伸ばすことができず、15位でフィニッシュした。
■ジェンソン・バトン(4位)
「スタートさえ悪くなければ、もっと素晴らしいレースになったはずなのに、残念だよ。マシンのペースはとても良かったけれども、スタートでポジションを落とし、ピットストップで予定の位置にいられなかったので、僕らの作戦を活かすことができなかった。表彰台には届かなかったけれども、前にクルマがない時のラップタイムを見れば、誰にも負けないくらいのタイムが出ているので、マシンの戦闘力は十分に感じている。とてもポジティブな気持ちでマレーシアへ向かうことができるよ。スタートで発生したクラッチの問題を解消できれば、今日以上に、ライバルたちと良い戦いができるだろう」
■ルーベンス・バリチェロ(15位)
「チームでの最初のレースとしては少し残念な結果になってしまったけれど、序盤の走りからはポテンシャルを垣間見ることができた。ジェンソンと僕のバトルは、きっと楽しんでもらえただろう! でも、その後まもなく、ギアボックスにトラブルがあることが分かり、一つギアを失った状態でレースを続けなければならなかった。プッシュすることができず、ポイント獲得を望める状態ではなかったので、残念なレースだったよ。でも、良いペースで走れることは分かっているので、来週末に向けて問題を解決すれば、もっといいレースができるはずだよ」