SUPER AGURI FORMULA 1のデビュー戦となるバーレーンGPで、佐藤琢磨は20番グリッド、井出有治は21番グリッドから明日の決勝レースをスタートすることになった。
午前中のフリー走行。非常にむずかしいコンディションの中、井出はセッション開始直後から積極的に走行を重ねる。しかし中盤、またもトラブルが発生して、ピット出口に自らマシンを止めた。佐藤は15周の周回をこなし、SA05のファーステストラップを更新していった。
午後2時からの予選。井出が真っ先に飛び出していく。かなり強い風のせいで、路面は再び砂だらけになっている。佐藤琢磨は1分37秒411で20番手。井出は1分40秒270で、21番グリッドからのレーススタートとなった。
■佐藤琢磨
「まずはチーム全員に感謝したい。そして、今日の結果を嬉しく思っている。2台とも予選を通過できたので、明日のレースのスターティンググリッドに並ぶことができる。もちろん、それが今週末の目標だったわけだが、チームにとっては大きな成果だ。これから、パフォーマンスの向上に努力していかなければならないが、今週末、目標としていたことは、今のところすべて達成することができた。明日は2台とも良いレースを走れることを願っている」
■井出有治
「あっという間に終わってしまった予選セッションだった。ほんの数分で終わった気がする。緊張したり、興奮したりする暇さえなかった。予選第1セッションのタイムは良くなかった。ビリではなかったにしても、実際はそうだった。しかし、レースを重ねるに従ってポジションを上げていく自信はある。とにかく明日のレースに出場できて嬉しいし、レースをフィニッシュできるように全力を尽くす。明日、ぼくがスターティンググリッドに着けるように、最善の努力を払ってくれたメカニックたちに感謝したい」
■チーム代表・鈴木亜久里のコメント
「明日、2台ともレースに出場できることを嬉しく思う。有治はフリー走行で苦しんだし、レッドフラッグも、彼にとってはより難しい状況になった。そんな中、彼もスターティンググリッドに並べることになったことはとても嬉しいことだ。とにかく今は一歩一歩、前進していきたい。明日はF1の世界でその最初の一歩を踏み出すことになる」