21日、チーム・マクラーレン・メルセデスは、ゲイリー・パフェットをチームのテストドライバーに起用することを発表した。また、これまでテストドライバーを務めてきたペドロ・デ・ラ・ロサは引き続きチームに残り、アレックス・ブルツについては現在交渉中であることも明らかにしている。
2005年DTMチャンピオンのパフェットは、キミ・ライコネン、ファン−パブロ・モントーヤ、デ・ラ・ロサと共に、マクラーレンの2006年型マシン、MP4-21の開発作業において重要な役割を担っていく。
パフェットは、1999年12月に“マクラーレン・オートスポーツ・ヤングドライバー・オブ・ザ・イヤー・アワード”を受賞、その褒賞として2000年にマクラーレンにて初のF1テストを体験した。それ以来、テストやシミュレーション作業などにおいてマクラーレンをサポート、2003年にはメルセデス・ベンツでDTMに参戦し、2005年、タイトルを獲得している。
「このような機会をいただき、これからのチャレンジを考えて、非常に興奮している」とパフェットはコメントしている。
「マクラーレンやメルセデス・ベンツとの間で温めてきた関係が、ここで最高点に達したといえる。F1のトップチームのひとつからこれまでの努力が公に認められたということだし、F1のレギュラーシートを獲得するという目標を達成することができ、最高の気分だ。DTMでは本当に楽しい時を過ごしてきたが、メルセデス・ベンツとの関係をこういった形で続けることができるようになったことは、僕にとってさらなる喜びだ。チーム・マクラーレン・メルセデスのテストドライバーという役割に100パーセントの力を注ぐつもりだ。2006年のテストプログラムに取り掛かるのが待ちきれない気分だよ。僕が目標を達成するためにサポートしてくれたすべての人々にお礼を言いたい。彼らの助けなしにはここまでくることはできなかった」
一方、チームのCEO、マーティン・ウィットマーシュはこう語っている。
「ゲイリーの起用というのは、チーム・マクラーレン・メルセデスにとって正しい選択だと確信しており、彼を迎え入れることができて喜ばしい」
「優勝、そしてタイトル獲得という目標を達成するため、最高のドライバーを起用する必要があった。ゲイリーは間違いなく、この条件を満たすドライバーだ」
「ゲイリーの加入を喜ばしく思っているが、アレックス・ブルツとは、彼の将来について現在も交渉中である。我々の計画については、後日発表する予定だ」