2006年シーズンについてのスポンサー発表はまだ行っていないマクラーレンだが、2007年より大手携帯電話会社のボーダフォンがチームのメインスポンサーになることを14日、発表した。これにより、2007年からチーム名は「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス」となる。
ボーダフォンとマクラーレンの契約は、10年間と非常に長期に及ぶ契約となっており、F1の全世界的なテレビ視聴者に対し、ボーダフォンを長期的にアピールしていくことになる。またタイトルスポンサーとは別にオフィシャル・モバイルパートナー契約も結ばれている。
現在はフェラーリのサイドポンツーンにそのロゴを見ることができるボーダフォンだが、金額と比較してその露出効果が少ないという不満が噂されていた。そのため、2007年からラッキーストライクに代わってホンダのタイトルスポンサーになるのではないかという噂もあったが、急転直下、マクラーレンとの契約となった。
2007年にはマクラーレンの車両、ドライバーやピットクルーのウェア、ヘルメットにボーダフォンのロゴが付く一方、3G端末のVodafone live!のユーザーが独占コンテンツを楽しめるようになる他、ボーダフォンは多くのマクラーレン関連のサービスを顧客に提供することになる。
「自動車レースにかかわるこの新しい局面に我々は胸を躍らせている」と、ボーダフォンのチーフ・マーケティング・オフィサー、ピーター・バンフォード。「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのタイトルスポンサーになることで、我々のF1とのつながりは最高レベルに押し上げられる」
「この新契約は、すばらしいマーケティングの基盤をもたらすものである。つまりこの新たなスポンサーシップの結果、我々が手にするさまざまな権利により、ブランドの認知度を今後もアップさせることができ、ブランドの好感度を築き上げ、収益につながる機会を増すことにもなる。また我々の顧客には、3GのVodafone live!により独自のエキサイティングなコンテンツを提供できるようになる」
マクラーレンのチェアマンであるロン・デニスもまたこの提携発表を喜んでおり、ボーダフォンは、チームがタイトルスポンサーに求めていた基準を満たして余りある企業であると語っている。
「30年以上の間でチームのタイトルスポンサーがつくのは3度目のことだ」と彼。「スポンサーシップを支えるブランドステータスや勢いのレベルはタイトルスポンサーを選ぶにあたり重要な基準だったが、ボーダフォンはあらゆる点をクリアしていた。また、長期的な契約であることから、これによりチーム内に大きな安定性がもたらされ、共にレースに勝ちチャンピオンシップを勝ち取るという目標に完全に集中できるようになる」
「ボーダフォンをチームに迎えられて喜ばしく思っており、今後の多くの成功を楽しみにしている」
ボーダフォンはメルセデスとはすでにDTMにて共に仕事をしており、ベルント・シュナイダーがシルバーに大きくボーダフォンのロゴが入ったマシンをドライブしている。マクラーレンのマシンカラーリングがどうなるのかはまだ明らかになっていない。