今シーズン、論戦を繰り返してきたマーク・ウエーバーとデイビッド・クルサードが、日本GPでも再び火花を散らした。報道によると、ウエーバーは、鈴鹿でのクルサードのスタートについてフライングだと非難し、レーススチュワードはスタートをもっと集中して監視している必要があると提言したのだ。
4位でフィニッシュしたウエーバーだが、クルサードを抜くためにはピットストップに頼らなければならなかった。彼はロイター通信に対し、次のように語った。「彼らはジャンピングスタートをしたドライバーについて何らかの対策をしなければならない。クルサードは2週間前のことを再現した。つまり、ブラジルでのラルフ(シューマッハー)と同じようなことをしたんだ。クルサードは1000%、信号が消える前にマシンをスタートさせた」
「表彰台に上れなかったことについては腹立だしい思いをしている。4位というのは3位を争って負けたということだ。ウイリアムズはもっと上を目指しているチームだが、今年はタフなレースを強いられている」
ウエーバーとクルサードは今シーズン、すでに何度か論戦を繰り広げてきた。特に、クルサードはトルコGPでのウエーバーのドライビングについて激しく非難している。そのときクルサードは、ウエーバーがマシンの横に突っ込んできたとして非難し、彼を「フーリガン」だとののしった。その後も2人は、モンツァのスタート後のシケインと、インテルラゴスのスタート後の2回、接触を繰り返している。
クルサードは、日本GPでフライングスタートをしたというウエーバーの非難に対し、あまり真剣に取り合っていない。
「そういうことはFIAに行って話してくれ」と彼はイライラした調子で語った。「きっちりしたスタートシステムがあるんだし、僕は信号が変わり始めた時にスタートしたんだ。そのことについては、他のドライバーが考えるような問題はまったくない」