残り2戦、ウイリアムズBMWの2台目のマシンをニコ・ロズベルグがドライブするのではとのウワサが流れているが、チームのテクニカルディレクター、サム・マイケルは、これについて否定的なコメントを発した。
マイケルはブラジルGPで、ロズベルグが今季中にGP出場するのではというウワサは耳にしているが、GP2シリーズが閉幕を迎えた後の日本戦でも中国戦でも彼がウイリアムズからGPに出場するかどうかは分からないと述べた。その一方で、マイケルは、ジェンソン・バトンがBARと複数年契約を結んだ今、ロズベルグは来季マーク・ウエーバーとコンビを組むドライバー候補の1人であることを明かした。
「(ロズベルグが)次の2つのGPに参戦するかどうかは、分からない」とマイケル。
「彼がとても素晴らしい若手ドライバーであることは明らかだ。私たちの将来のドライバー候補の1人にも挙がっている。しかし、次の2つのGPに彼が出場するかどうかは、フランク・ウイリアムズが各レース前に決めることだ。私が思うに、ニコは出場しないと思う。しかし、可能性が全くないわけではない」
「彼にどのようなことが起こるのか、成り行きを見守っていくだけだ。フランクには来季のセカンドシートについて2、3の選択肢がある。ニコも、リストに挙がっている1人だ」
アンソニー・デイビッドソンと現在チームのリザーブドライバーを務めるアントニオ・ピッツォニアも、来季のドライバー候補に挙がっていると見られており、2人ともウイリアムズのシートに興味を示している。シーズン前、ピッツォニアは今季のレギュラードライバーの座に就くのは自分であると確信していたが、最後の最後にニック・ハイドフェルドにシートを奪われた。一方のデイビッドソンは今季トヨタに移籍したラルフ・シューマッハーの後釜としてウイリアムズに加入することを希望していたが、BARの幹部たちによって移籍を阻まれる結果となった。