インテルラゴスのパドックで、2006年F1カレンダーは、より余裕をもってスケジュールが組まれ、ブラジルGPが最終戦として11月最初の週末に移るかもしれないと噂された。
grandprix.comによれば、もしもカレンダーが現在の記録的な19レースのままとなるならイベント間の間隔をもっと開けてほしいというチーム側の要請により、ブラジルGPが11月5日(日)の開催になる可能性があるという。11月の閉幕は前例がないわけではなく、アデレイドでのオーストラリアGPはだいたいそのころに行われており、10月閉幕は近年の風潮であって、かつてはもっと遅くに閉幕していた時期もあった。
最終戦の日程がもし本当にそうなるとしても、カレンダーの他の部分については、6月にドイツで開かれるサッカーのワールドカップのせいもあって、複数の日程変更が見込まれ、未決定なままだ。今年の大失態により開催が疑問視されていたアメリカGPのカレンダー入りが決まり、また夜間試合とのバッティングを避けるため7月に行われることになりそうなため、イギリスGPは6月に移ると噂され、フランスGPは今のところ年間のどの位置づけになるのかはっきりしていない。
その他には、3週間の‘夏休み’が通常8月だったものが6月になるかもしれないと噂されるが、子供の夏休みの間に家族と過ごしたいチームメンバーとどう折り合いをつけるのかが問題になりそうだ。しかし、もしその通りになれば、イギリスは今年同様7月に開催され、ドイツ、ハンガリー、トルコがいずれも8月末までに開催できる見込みになる。今年のベルギーGPは9月中旬に行われてレースが雨により大きく影響を受けたが、来年もイタリアGPがベルギーGPの前にくるものと囁かれている。
シーズン前半では、スペインGPが5月14日、モナコが5月28日に決まると見られている。これによりニュルブルクリンクが6月4日の開催を希望してくるだろうが、富士でのF1開催がもしあるとすれば、4月中旬の日程が当てられるとみられ、そうなると4月30日しか空きがない。この週末は伝統的にサンマリノGPのものだったが、近年のイタリアでのレースはいずれも観客数が減少しており、特にイタリアがタバコ広告をやめたため、イタリアで2レースを開催するのはいよいよ難しくなっている。昨年フランスを4月に移すという話もあったが実現しなかった。
もしこの通りになれば、ブラジルを11月にすることで、ヨーロッパラウンドの終わりと、中国&日本のアジアダブルヘッダーの間にかつてない長いインターバルが置かれることになる。
シーズン開幕は、同時期にオーストラリアのコモンウェルス競技大会がメルボルンで開催されることから、すでに変更される予定になっており、マレーシアとバーレーンにオーストラリアGPが続くことになるかもしれない。
しかし、ひとつ確かなことがあるとすれば、イモラの4月の枠に入るかといわれてきた富士での2つめの日本開催レースはなさそうだということだ。バーニー・エクレストンが先日これについて否定的なコメントをしたからだ。