いよいよ終盤戦へと突入したF1、イタリアGP最初のフリー走行。気温29℃、路面温度32℃の薄曇りのコンディションの中、セッション開始と同時にニコラス・キエーサ(ジョーダン)、リカルド・ゾンタ(トヨタ)、ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)、ビタントニオ・リウッツィ(レッドブル)、エンリコ・トカチェロ(ミナルディ)のサードドライバーに加えて、ミナルディのロバート・ドーンボスがインスタレーションラップを行う。
これにクリスチャン・アルバース(ミナルディ)とザウバーのジャック・ビルヌーブが加わり、さらにタイトル争いで踏ん張りたいマクラーレンのキミ・ライコネンもピットをあとにする。BARの2台、佐藤琢磨、ジェンソン・バトンもこれに続いてインスタレーションラップを行っている。
セッションスタートから8分、ゾンタが最初にフルラップを走行、1分26秒177をマーク。引き続きラップを重ね、24秒524までタイムアップ。およそ10分が過ぎたところでインスタレーションラップを含め走行をしていないのはフェラーリ、ルノー、ウイリアムズ、トヨタのレギュラーふたりとレッドブルのクリエンとなっている。
ゾンタに続いてフルラップを走ったデ・ラ・ロサはいきなり1分22秒275をマーク、ゾンタも23秒548まで上げているがその差は1.3秒ほど。その後、デ・ラ・ロサはさらに0.15秒程度のタイムアップに成功し、ピットへと戻る。
セッションが始まってから25分、チャンピオンシップリーダーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)がインスタレーションラップ開始。30分がたったところでジョーダンのナレイン・カーティケヤン、ティアゴ・モンテイロのふたり、ミナルディのアルバースがレギュラードライバーでフルラップ走行を行っている。そして40分が過ぎたところで琢磨がフルラップの走行を行い、一発目で1分23秒台を出すと、その翌周には22秒935とタイムを削っていくが、金曜番長のデ・ラ・ロサが1分20秒792までジャンプアップ、トップの座を守り続ける。
セッションも残り5分となったところで、ようやく残りの選手も走り出し、ファン-パブロ・モントーヤが2番手タイムをマーク。すぐにライコネンもこれに続く3番手タイムとなる。ファンの大観衆の中を走るミハエル・シューマッハーは最終的には1分23秒739で8番手となる。最後の最後でタイムを伸ばしてきたのはウイリアムズのマーク・ウエーバーで2番手となる1分21秒816を叩き出し、ウイリアムズ復調を思わせる走りを見せる。
結局、デ・ラ・ロサが1分20秒201のタイムでトップとなり、そのあとウエーバー、ライコネン、モントーヤ、ハイドフェルド、ゾンタ、佐藤琢磨、M.シューマッハーというトップ8の順で最初のフリー走行を終えた。セクタータイムは全セクターともデ・ラ・ロサが最速。
このセッションでフルラップの走行を行わずノータイムとなったドライバーはビルヌーブ、バトン、フェリペ・マッサ、クリエン、アロンソ、フィジケラ、トゥルーリ、ラルフ・シューマッハーの8人となっている。