ザウバー・ペトロナスのフェリペ・マッサは、来季のフェラーリ加入を明らかにしてから初めてのイタリアGPを迎える。マッサは、今週末は彼にとって「特別な」レースになるだろうと語った。
2006年からルーベンス・バリチェロに代わってフェラーリに加入することが決まっているマッサだが、今年はここまであまりぱっとしないシーズンを送っている。ポイントフィニッシュはわずか3回で、ベストリザルトは6月に行われたカナダでの4位だ。
「モンツァではいつもエンジョイしてきた。F1に入る前、フォーミュラ・ルノーやF3000で何度もいい成績をあげていたし、僕はサーキットからちょっと行ったエルバに住んでいたんだ」
「僕はローダウンフォースでのレースが好きだ。オーバーテイクが可能であるということだしね。ローダウンフォースのなか、360km/hからブレーキをかけて最初のシケインを抜けていくのは本当に楽しいよ!」
「また、特に最初と2番目のシケインでは縁石を越えていく。他の個所はフルスロットルでドライブするので、マシンにはかなりの負担がかかる」
「歴史あるモンツァのファンの熱狂ぶりはいつも凄いので、来季からフェラーリに移ることをみんなが知っている今年のレースは、僕にとって特別なものになりそうだね。だけど、僕はフェラーリへ移籍する前に、ザウバーのためにもっとポイントを獲得することに集中していく」
ベテランのジャック・ビルヌーブも、ティフォシのおかげでいつも盛り上がりを見せるモンツァでのレースを楽しみにしている。
今年ここまでのビルヌーブの成績はあまり振るわないが、高速でチャレンジングなコースであるモンツァでのレースはエンジョイできるかもしれない。また、BMWがオーナーとなる来季もチームに残りたいと考えていることから、好成績が期待できるかもしれない。
「モンツァはカレンダーの中で1番よく知っているサーキットの1つだ。F3時代、よくレースをしたからね」
「イタリアのファンはとても熱狂的なので、モンツァはドライバーにとって特別な思いのするトラックだ」
「トラックそれ自体、他のサーキットとかなり異なっている。ロングストレートが複数あり、その間をコーナーが結ぶ。従って、あまり忙しいドライブの必要はなく、リラックスできる時がある。最終コーナーのパラボリカはかなり特殊で、ちゃんと回っていくのが難しいコーナーだ。いつも以上にスピードをあげて走る。しかも、コーナーが長い。また、ここで1周が終わり、新たな周回が始まるところなので、とても重要なコーナーだ。ヘマをすれば、1度に2周分のタイムが悪くなる」
「技術面では、ストレートと高速コーナーに合わせたセットアップを行う必要がある。と同時に、タイトなシケインでは縁石を乗り越えられるようにしておかなければならない」
「こんなにダウンフォースを低くするトラックは他にない。従って、他のレースと異なり、マシンがいつも以上に軽く感じられる」