ジョーダンのドライバー、ナレイン・カーティケヤンとティアゴ・モンテイロは、ミナルディとの争いにおいて少しでも不利な要素が減ることを期待しつつ、初開催となる今週末のトルコGPに臨む。
例のアメリカGPのおかげでポイント上は4点差でリードしているものの、ジョーダン勢は最近のレースではことごとくミナルディの後塵を拝している。そのため、ジョーダンチームは誰にとっても未経験のこのイスタンブールのサーキットで、その流れが変わることを期待している。
チームとしては、ミナルディよりさらに上位のチームにチャレンジできるなどという幻想は抱いていない。しかし、モンテイロとカーティケヤンには、クリスチャン・アルバースとロバート・ドーンボスよりも早くコースレイアウトを学んで、先手を取ってほしいというのがチームの願いだ。
「トルコのコースは、チームとドライバーにさまざまな技術的チャレンジを突き付けてくるだろう。その結果、他のサーキットでのレースと比べて、ずっと興味深い週末になると思う」と、スポーティングディレクターのエイドリアン・バージェスは言う。「私たちのドライバーも、ここではサーキットを知らないという不利を被らない。すべてのドライバーにとって新しいサーキットだからだ。しかし、チームにとっては、おそらくいくつかのサプライズがあるはずだし、それが現在のパッケージから最良の結果を得ようとしているエンジニアやメカニックたちにはモチベーションの源泉にもなるだろう」
また、モンテイロとカーティケヤンは、再び暑く厳しいレースに向けて準備を整えなければならない。3週間前のハンガリーも暑いレースだったが、それに加えてイスタンブールのコースはF1カレンダーの中では少数派の反時計回りのレイアウトなのだ。
「トルコを訪れることになってとても興奮している。まだ一度も行ったことのない国だからね。新設のサーキットなので、最初は誰もが同じレベルからスタートして、レイアウトを学ぶことになる。これは僕らにとってはありがたいことかもしれない」と、モンテイロは言う。彼はハンガロリンクでもしっかりとチェッカーフラッグを受け、100%完走記録を更新した。「とても厳しいレースになるであろうことは承知している。今回もすごく暑いだろうけど、また完走を目指して全力を尽くすよ」
ポルトガル人のチームメイトと同様に、カーティケヤンも‘夏休み’の大部分をチームとスポンサーのためのPR活動に費やした。彼はテストも自粛されていた3週間の休暇を終えて、再びマシンのステアリングを握るのを心待ちにしている。
「この休みの間、僕はインドへ行って数多くのプロモーション活動をした。僕のスポンサーのために一生懸命仕事をしたよ。でも、またレースに戻ることができて嬉しいね」と、カーティケヤン。「インドでの仕事を終えた後、サーキットを学ぶためにそのままトルコへ入って、コンピュータゲームもやってみた。だから、少なくともどんな感じのコースかは分かっている。僕にとってありがたいのは、全員が未経験のトルコを別にして、この後のコースのうち4つは僕の知っているサーキットだということだ」
今週末はトルコ出身のフォーミュラ・ルノー・ドライバー、ジェイソン・タヒンチョグルが‘ホームイベント’でジョーダンのラインナップに加わる。決勝レースの日にEJ15でデモンストレーションランを行う機会を得たのだ。また、金曜日には引き続きニコラス・キエーサがリザーブドライバーとしてモンテイロとカーティケヤンをサポートする。