金曜日の午後、マニ‐クールで行われたGPDAミーティングにおいて、ミハエル・シューマッハーは、他のドライバーのフラストレーションのはけ口にされていると感じた。シューマッハーがアメリカGPにおいて容易なレースに勝利してしまったためである。
1時間半の議論では、インディアナポリスでのレースが主に取り上げられ、ドライバーがどのような行動を取ったかについて話し合われた。中でも、わずか6台によるレースに勝ったシューマッハーが、今回の件は安全性の問題というより技術面での問題だという認識を持ち、そのためフェラーリのドライバーには直接関係はないと発言したことから集中砲火を浴びることとなった。
このドライバーたちの組織には役員が4人、シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリ、マーク・ウエーバー、そしてデイビッド・クルサードである。シューマッハーは、GPDAの存在意義はあくまでも安全面について話し合うことであり、その他の分野には関わるべきではないと以前から主張してきており、他の3人も同様の意見である。
シューマッハーがマニ‐クールのミーティングでみんなの非難の的になったことについて、あるドライバーは英クラッシュネットに対し「僕らはみんな彼にがっかりしている」と語っている。
インディアナポリスでのレース当日に行われたミーティングで、すべてのドライバーがバーニー・エクレストン、及びミシュランユーザーのチーム代表者らと一同に会した際、シケイン設置の意見についてシューマッハーは、自分が決められることではないとして明らかに消極的な態度を示していた。
彼は、最近発行されたミシュラン勢及びミナルディが書いたインディの状況についての文書には署名せず、また、スピード制限はうまく作用しなかったと説明している。
また、ファン‐パブロ・モントーヤはGPDAのメンバーを辞めている。チームメイトのキミ・ライコネンは、まだ所属していると思われてはいるが、マニ‐クールでのミーティングには参加していない。ちなみに、そのミーティングで議事録を取ったのは、ドライバー以外ではただ一人参加が許されているシューマッハーのスポークスマン、サビーヌ・ケームであった。