FIAの2006年F1スケジュールに、レース開催数が20となっていることが明らかになり、多くの関係者の議論を呼んでいる。特に夏に3週連続で開催することはほとんど不可能といっていいほど困難であるという意見が多い。実際にはレース数は18となり、今シーズンより減ることとなりそうだ。
「ぜひ記事にしてもらいたい」あるチーム代表は英クラッシュネットにそう語った。
「さもなくば多くの人間が辞めていってしまう!」
そのリストには開催日のみが記されており、どこで行われるかは書かれていない。つまり、このリストはたたき台であり、バーニー・エクレストンのための暫定的なリストなのである。モナコなど、いくつかのイベントは開催日が固定されており、まずはそういったイベントからレーススケジュールは決められていく。開催候補日を増やしておけば、スケジュール調整がいくぶん柔軟になるものの、だからといってそのすべての日程で開催されるというわけではない。
インディアナポリスで土曜日に行われたチーム代表者たちのミーティングにおいて、その日程表が議題の中心となった。もっともそれよりもタイヤの件が当然話し合われるであろうと思っていた人たちにとっては驚き以外の何物でもなかったが。その場でエクレストンは、来年の開催数はまず間違いなく18となるだろうとチーム代表に述べている。削除候補リストの一番上にあるのはニュルブルクリンクで、フランスも候補に上っている。今回のマニ‐クールのレースにおける収支がカギとなりそうだ。
また、インディアナポリスでの開催についても否定的な意見は多いが、エクレストンは、トニー・ジョージとの関係を何とか維持していきたい考えのようだ。
来年3月、オーストラリアにおいてコモンウェルスゲームが行われる。そのためオーストラリアでのイベントは従来どおりの開幕戦ではなく、3戦目となるだろう。またエクレストンは、6月のヨーロッパイベントは可能な限り回数を縮小したい考えだ。というのもサッカーのワールドカップとのバッティングを避けるためである。だが、現在のカレンダーで、北アメリカ(メキシコ開催の可能性を含む)でのイベント用に用意されている3日間は、ワールドカップの決勝戦である6月9日を含んでいる。試合は夕方に行われるため、時差を考えると直接ぶつかることになる。