インディアナポリス・モータースピードウェイのCEO、トニー・ジョージは、F1が今季中にもう一度ブリックヤードでレースを行うことはありえないと語った。ミシュラン勢のチームが、シーズンの終わりに非選手権イベントを行うことを提案していたが、それを言下に否定した形だ。
　トニー・ジョージは短くも厳しい声明を発表して、そのようなイベントを拒否し、それは現在の問題から目を逸らし、12万人の怒れるファンたちを懐柔しようとする行為だと批判した。
「今秋、インディアナポリス・モータースピードウェイでは（レースは）開催されない。F1コミュニティへの窓口となっているバーニー・エクレストンに対する私たちの立場は次のようなものだ。すなわち、私たち全員に影響している真の問題に焦点を戻すのが早ければ早いほど、よりよい解決が得られるだろうということだ」と、トニー・ジョージは語った。
　インディアナポリス・モータースピードウェイが一番関心を持っているのは、6台のみのレースとなったアメリカGPについて、返金の方針を決定することだ。しかし、返金を望んでいるチケット所有者たちへの対応は、複雑な手続きのせいでまだ遅れている。これが進展することになれば、ミシュランは返金のために資金を提供すると共に、2006年のレースチケットを2万枚購入することを申し出ている。
　インディアナポリスの関係者は、トニー・ジョージも他の誰も、現行のブリックヤードでのF1開催契約が履行されるのかどうか、まだ明言していない。だが、エクレストンは、アメリカGPが2006年も開催されることに自信を持っている。

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