サー・フランク・ウイリアムズは、エンジンパートナーのBMWに対して、来季もF1での提携を続けるのかどうかを4週間以内に決定するように求めた。
BMWは、インディアナポリスとマニ‐クールの間にザウバーチームの株式の過半数を購入した。これにより、2006年にウイリアムズへのエンジン供給を続行するのが賢明かどうか、疑問が生まれている。BMWの首脳らは、現行の契約(2009年まで)を少なくともあと1年は続けるつもりだと語っているが、ウイリアムズは両者の提携がザウバーの買収によって破綻することはないという再確認を求めている。
「第30週までに答えがほしい――現在は26週だ」とウイリアムズはフランスGPの際に、ロイター通信に対して語った。
BMWとウイリアムズとの関係は、双方が望んだような成功をまだ生み出していない。そして、今季FW27がフロントランナーに常に挑戦できる状態ではないことから、このところ陣営内で緊張が高まってきている。BMWは、主要なエンジンメーカーの中で唯一、2005年のレギュレーションに合わせて新しいエンジンを作らず、昨年のエンジンをアップデートする道を選んだが、それと同時に、現在のシャシーがエンジンの力を十分に引き出していないとも感じている。
モータースポーツディレクターのマリオ・タイセンは、BMWが2006年にウイリアムズとの関係を続けるかどうかをまだ決断していないことを認めた。しかし、関係の延長を念頭において、自分と同等の立場にある役員たちと話し合いを持つ予定であると語った。
今回のマニ‐クールでのイベントを前に、マーク・ウエーバーは、ウイリアムズはBMWとの関係を切って早く代わりを探した方がいい、と発言している。
テクニカルディレクターのパトリック・ヘッドがプレスに対してコメントして以来、ウイリアムズチームはこのところホンダやトヨタやコスワースと結びつけられて語られている。しかし来季に関しても、その後の長期間に関しても、まだ契約は結ばれていない。