BMWウイリアムズF1のドライバー、ニック・ハイドフェルドによれば、FW27は、前戦モントリオールよりもアメリカGPの方がいくらかパフォーマンスが上がるだろうということだ。
ハイドフェルドは“ブリックヤード”が大好きで、ぜひともポイントを挙げたいと願っている。カナダでは、7位を走行中の43周目に、エンジンのオーバーヒートでリタイアを余儀なくされた。
「僕はずっとインディアナポリスを気に入っているんだ」とニックは語る。「あそこではこれまで、いつもいい結果が出せているので、またあそこに戻れるのが楽しみだ。チームのために、またいい結果が出せればいいね」
「あの場所自体が素晴らしいよ。特に、ピット前のグランドスタンドがね。今回もまた大観衆が素晴らしい雰囲気を作ってくれることを期待しているよ。バンクは見た目は華々しいけれど、ドライバーとしては、実際はとても簡単に全開で行けるんだ。マシンにトラブルさえなければね。僕らはモントリオールよりもアメリカの方がマシになるはずだ」
一方、同僚のマーク・ウエーバーも、インディアナポリスについて同じくらい興奮している。同地が現在のコースで初めてF1を開催したのは、2000年のことだ。
「毎回インディアナポリスを訪れるたびに、ブリックヤードの素晴らしい歴史と雰囲気を無視することは不可能だ。世界に名高いインディ500のこともね。あそこは、アメリカのモーターレースの歴史と深く関わっている場所だ。でも、毎年のアメリカGPのたびに、アメリカでのF1の存在がどんどん大きくなってきているとも思うよ」と、オーストラリア出身のウエーバーは語った。
「実際のところ、今年はいっそう大きな興味が集まると思う。今年のチャンピオンシップは、前とは違う大勢のコンテンダーがいて、新しい名前が前面に出てきているからね。アメリカのレースで僕がいつも感心するのは、観衆がF1についてよく知っていて、すごく情熱的に迎えてくれるということだ」
「サーキットのレイアウトは、マシンにとってもドライバーにとっても、最高に厳しいというものではないよ。インフィールド区間は繰り返しが多いからね。でも、僕らが19もの開催地に行くのは、それぞれが全然違ったチャレンジをくれるからだ。インディはたいてい、とてもいいレースの舞台になる。それは主に、長いストレートの終わりがドライバーに追い越しのチャンスを与えてくれるからだよ」