ジョーダン・ミッドランド代表、コリン・コレスは、2006年のミッドランドのシャシーは、当初計画していたダラーラではなく、シルバーストンのジョーダンの施設で作られると明らかにした。
現在、開発作業はイタリアにある風洞施設で行われているものの、その一方でシルバーストン近郊のジョーダンの風洞をも使用してプログラムは平行して進められている。
「ダラーラでも作業は継続されている」とコレス。
「風洞作業は1日18時間かけて行われている。いわゆるダラーラのシャシー、もっともそれはダラーラ製とは言わずミッドランドのシャシーと言ってきたが、今後車両はジョーダンで製作されることになるということだ。当初の計画は変更になった。それは、我々がジョーダン・グランプリを所有した結果、我々の車両を製作できる施設を持つことになったからだ」
「基本的に、現在は同時に2カ所の風洞施設で作業は行われている。ブラックレーとダラーラにそれはある。ダラーラの風洞に対しては使用料を支払わねばならないが、時間をかけて風洞試験を行うことができるということだ。もちろん今後も使用は続けたい」
マイナーチェンジを受けたEJ15Bは7月3日に行われるフランスGPでその姿を現すことになるのだが、そのシャシーの特徴は、今シーズンこれまで使用されてきたものと同じであり、そのシャシーは、ミッドランドが1月にジョーダンを買収した際に受け継いだものである。
「最初の数レースを使ってそのシャシーの信頼性を確かめる必要があった」とコレスは説明する。
「1月23日に我々がここを訪れた際、会社には何も無い状態で、基本的には破産した会社同様だった。4台のモノコックがあったが、我々はすべての部品を作らねばならなかった。まずトヨタに支払いをせねばならず、そして新しい部品を持ち込むためにそれぞれの外部サプライヤーにも支払いをしなければならなかった。個人的な意見ではあるが、我々にはコンペティティブなマシンを作り上げるための時間はなかったと思う。今行っている作業がそのための作業であり、マニクールで新車をやっと持てるというわけだ」