カナダGP2回目のフリー走行は1回目のセッションに続いてマクラーレンのサードドライバーペドロ・デ・ラ・ロサがトップタイムをマーク。2番手には同じくサードドライバーを務めるトヨタのリカルド・ゾンタがつけ、レギュラードライバー最速は3番手タイムのフェルナンド・アロンソ(ルノー)となった。佐藤琢磨は8番手、チームメイトのジェンソン・バトンは7番手、トヨタのレギュラードライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリはそれぞれ9番手、11番手で初日の走行を終えている。
午前のセッションに続いて行われるフリー走行2回目は、気温31℃、路面温度46℃のコンディションで現地時間午後2時にスタートした。すぐに走り出したのはゾンタ、デ・ラ・ロサ、スコット・スピード(レッドブル)のサードドライバー3人とジョーダンのティアゴ・モンテイロ、ナレイン・カーティケイヤン、ミナルディのパトリック・フリーザッハーら。午前のセッションではほとんど走らなかったアロンソ(ルノー)も開始3分でスタート、1分17秒844を出すとゾンタも17秒317マでトップタイムをマーク。
セッション9分目に佐藤琢磨(BARホンダ)が1発アタックで好タイムを叩き出し、いち早く1分16秒823と16秒台へと突入。続いて16秒台に入れてきたのがデ・ラ・ロサで16秒575をマークするとファン-パブロ・モントーヤ(マクラーレン)も16秒565でチームメイトのタイムを0.01秒短縮する。
開始から20分のところでジャック・ビルヌーブ(ザウバー)も走り出し、これで全選手がこのセッションを走行ということになった。ジャックは1分18秒278で15番手タイムとなる。この頃から1分15秒がターゲットとなり、デ・ラ・ロサが15秒280をマークするとジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)、ライコネンも15秒8までタイムアップを果たした。ところがデ・ラ・ロサはセッション後半に入るとさらにタイムを短縮、1分14秒830を出すと引き続き14秒662まで更新。
これに続くのがモントーヤだが、15秒625とデ・ラ・ロサから約1秒の遅れとなる。デ・ラ・ロサのほかに15秒台をマークしたのはゾンタ(15秒824)ライコネン(15秒829)、フィジケラ(15秒852)の3人。1分16秒313の佐藤琢磨がこれに続き7番手となる。
注目のアメリカ人サードドライバー、スピード(レッドブル)は27分ターン4でスピン、縁石に乗り上げ亀の子状態となり、ストップ。コースは3分後にクリアとなり、その後は大きなアクシデントは発生していない。
セッションが残り5分を切ったところで琢磨のチームメイト、バトンもタイムアップ、1分16秒190で琢磨の前の7番手の位置につけた。終了間際にはゾンタも1分14秒858でデ・ラ・ロサに次ぐタイムをマークして、1回目の走行に引き続いてこのふたりが1、2番手となった。琢磨は16秒313のタイムで8番手、一方トヨタのレギュラーふたりは、ラルフが9番手、トゥルーリが11番手でセッションを終えた。
区間タイムはセクター1がモントーヤ、2がゾンタ、3はデ・ラ・ロサがそれぞれ最速となっている。