デイビッド・クルサードがヨーロッパGPを振り返り、ピットレーンの速度オーバーによるペナルティさえなければ、フェルナンド・アロンソ、ニック・ハイドフェルドとともに表彰台に上がれていたかもしれないと語った。
クルサードは12番手グリッドからのスタートだったが、1コーナーでマーク・ウエーバーが引き起こした混乱をうまく避けて、序盤は4位にジャンプアップした。大方はレースの進行とともに他車が挽回しレッドブルは後退するものと予想する中、クルサードはフェルナンド・アロンソより前のポジションを維持する。1回目のピットストップ時期には、戦略が成功し2〜3周はレースをリードするも、その後、状況が一転してしまった。
ピットアウトでパトリック・フリーザッハーのミナルディの前に出ようと、クルサードはポジションアップを狙ってアクセルを開けすぎ、スピード超過を招いてしまった。
「ミナルディの前に出ようとしてミスを犯してしまったのが残念だ」とレース後に語るクルサード。
「スピードリミッターを解除するのが少し早すぎて、ペナルティを受け、おかげで表彰台を逃してしまった」
ドライブスルーペナルティによるクルサードの後退は5位にとどまり、残るレース3分の2も再び自身のポジションを維持する走りになった。そして最終ラップ、キミ・ライコネンの劇的なリタイアにより、レッドブルの今シーズン最高位タイとなる4位に繰り上がった。3位に入ったルーベンス・バリチェロとの差はわずか13秒。余分なピットインがなければ十分にカバーできたタイム差だった。
クルサードはレッドブル・チームの予想を上回るリザルトを得て、それほど落胆していないと言い、また1コーナーでの自身の作戦が功を奏したことを喜んでいる。
「今日の仕事には満足しなければならないし、僕はこのリザルトを喜んでいるよ」
「レースのスタートにもとても満足している。これまであそこではたくさんの事故を見てきたから、チームには先に、1コーナーではイン側にとどまる予定だと話してあったんだ。だが、僕らは競争力もあったよね」