デイビッド・クルサードは、昔からのライバルであるミハエル・シューマッハーと、元チームメイトのキミ・ライコネンが、今季のタイトル争いに加わることができると確信している。この2人はそれぞれ26点差と29点差で、現ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソを追っている。
スコットランドのデイリー・レコード紙掲載のコラムで、クルサードが語ったところによると、開幕前にチャンピオンの有力候補とされていた2人にはまだ、タイトルに挑戦するのに十分な時間が残されているということだ。19戦中15戦がまだ残っているからだ。
「イモラでのフェラーリのパフォーマンスには、僕を含めてみんなが驚かされた」と、クルサードは語る。サンマリノGPでシューマッハーは、チェッカーが振られるまでずっとアロンソを追い回し続けたのだった。「僕は以前、フェラーリがイモラかスペインで調子を出してこなければ、彼らにはチャンスはないと言った。今や彼らは、警戒すべき勢力となった」
「今年のチャンピオンシップは、アロンソ、ミハエル、ライコネンの三つ巴の争いになるかもしれない。現在のところ、最有力はまだアロンソだ。キミとミハエルがいくつかミスをしているのに対して、アロンソにはミスがない。だがキミとミハエルも、アロンソに挑戦することはできる」
しかしクルサードは、すぐにフェラーリが次のスペインでは不利になるかもしれないと指摘した。開幕前も開幕後も大量のテストをこなしているフェラーリだが、バルセロナでは、他のトップチームと比較してごくわずかしかテストを行っていないからだ。
「スペインもまた、結果が分からないレースになる。コースは再舗装されて、午前中はとても滑りやすいから、日曜の予選は面白くなりそうだ。フェラーリはバルセロナでは、他チームほどはテストをしていない。それは不利に働くかもしれないね」