トヨタのテクニカルディレクター、マイク・ガスコインが、フェラーリはルノーと世界選手権タイトルを争うことを考える前に、まずトヨタを追い越す必要があると述べた。
開幕からの3レースでは、ヤルノ・トゥルーリがつねにルノーに最も近い追撃者であり、彼とトヨタは現在ドライバーとコンストラクターの両選手権で2位につけている。ガスコインによれば、王者フェラーリといえども、低迷する現在の状況を見る限り、トヨタには簡単に勝てると考えるべきではないという。
「もちろんイモラでは彼らも速いだろう」と、彼はクラッシュネットの取材に対して語った。「彼らはきっと復活する。だが、現時点では私たちに対して大きな遅れをとっているし、ルノーはそのもっと先にいる。もし彼らがルノーと世界選手権を争うことを目指しているのなら、まず私たちを抜いていく必要がある。そしてそれはかなり難しいだろう。決して簡単な仕事ではないはずだ」
また、ここまでチームが2回の2位を記録したという事実は、彼らがつねに優勝の可能性があることを前提にしてレースに臨まなければならないことを意味すると、ガスコインは言う。
「みんなもちょっと見方を変えてほしいね。(バーレーンでの)私たちの得点はルノーを3ポイント上回った。シーズンの終わりまで、すべてのレースでこれを続ければ、世界選手権は私たちのものになる。だとしたら、それを狙わない理由はないだろう?私たちは好調を維持している。それに今のところ一度もリタイアをしていない」
「重要なのは、どれだけ速いペースで開発を進められるかということだ。私たちはすでに数多くの新しいパーツを用意しているが、それは他のチームも同じだ。エンジンに関してもハードに攻める必要がある。あらゆることをやっていかなければならないんだ。ルノーとのタイム差はざっと10分の2秒というところでしかない。バーレーンでは21周を終えた時点で約3秒の差をつけられていた。つまりそれが現状での彼らとのタイム差ということだ」
「私たちは今そういう位置にいる。ルノーとタイトルを争っているのは私たちなんだ」