フェラーリのミハエル・シューマッハーは、今週末のサンマリノGPを前に、現在チャンピオンシップのトップを走るフェルナンド・アロンソについて分析を試みた。アロンソがドライバーズタイトル争いをリードしているのは単に“幸運”のおかげだと、シューマッハーはほのめかしている。
ルノーのアロンソを24ポイント差で追うシューマッハーは、自分はこれから自由にアタックできるが、アロンソはそれと違ってもっと慎重なアプローチを取らなくてはならないだろう、とも語った。
「これは疑いのないところだ――僕らの目標は、(今週末に)また勝ち始めるということだ。そして、その可能性は十分あると思う」とシューマッハーは言い切った。
「悲観主義者の中にはいろいろ言う者もいるが、チャンピオンシップはまだ決まってしまったわけではないよ」
「確かに、シーズンのスタートは僕らの望んだほどにはうまくいかなかったけれど、実際の状況は外から見たほどひどいわけじゃないよ。僕らはたくさんの不運に見舞われた。たとえばオーストラリアでは、天気がよければポイント圏内でフィニッシュできていたかもしれない。バーレーンでも、僕はかなり有望だった。ワールドタイトル争いは、まだ決定的な段階には来ていない。シーズンは長いし、順位も変わる可能性があるよ」
「(アロンソと)24ポイント差というのは大きく思えるかもしれないが、追いつくのは不可能ではない」と、シューマッハーは付け加えた。
「今季これまでのイベントが、フェルナンド・アロンソにとって都合よくいっているということは、念頭に置く必要がある。常にそうなるのが当然だと考えてはいけない」
「アロンソは必ず、チャンピオンシップについて考え始める時がくるだろうし、ある特定の状況では違った行動を取るようになるだろう。貴重なポイントを稼ぐために、トラブルを避けたりね。一方、僕は、失うものは何もない。ただアタックして、進んでいくだけだ。他のドライバーは皆、彼よりも多くのリスクを冒すことができるだろう」