バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われているF1第3戦バーレーンGPは予選2回目を行い、予選1回目トップにつけていたフェルンナンド・アロンソが2戦連続、ルノーにとっては開幕から3戦連続となるポールを獲得。新車F2005を投入したフェラーリのミハエル・シューマッハーがフロントロウに並んだ。
天候は晴れ、気温37度、路面温度42度、湿度15%、風速4.4メーターというコンディションのなか、日曜午前10時30分よりパトリック・フリーザッハーのアタックから予選2回目はスタート。フリーザッハー、クリスチャン・アルバースのミナルディ勢のポジションは変わらず。しかしジョーダン勢はナレイン・カーティケイアンがミス、ティアゴ・モンテイロが合算で上回った。ジャック・ビルヌーブはモンテイロより合算で1.445秒しか速くなく、かなりの量のガソリンを積んでいるようだ。
昨日15位に終ったルーベンス・バリチェロはビルヌーブより0.290秒速かったが、コントロールライン通過後ピット出口付近にストップ。バリチェロは今朝になってギヤボックスを交換しているという。デイビッド・クルサードはバリチェロのタイムを合算で1.9秒弱短縮に成功。8番目にアタックを行った佐藤琢磨は右コーナーで縁石をまたぎ大きくロス。それでもクルサードのタイムを0.281秒短縮し暫定でトップに立った。続くジェンソン・バトンは琢磨のタイムを合算で1.215秒短縮。琢磨より若干燃料が軽いのだろうが、それにしてもふたりの差が大きいようだ。ラルフ・シューマッハーはバトンのタイムを合算で1.077秒短縮し逆転。ラルフは2ストップ、BAR勢は1ストップとみられている。また、11番手にアタックを行いバトンと佐藤琢磨の間に入ったフェリペ・マッサも1ストップのようだ。
ペドロ・デ・ラ・ロサ、クリスチャン・クリエン、キミ・ライコネンはラルフのタイムを上回ることはできなかったが、15番目のアタッカー、マーク・ウェーバーがラルフを合算で0.009秒差をつけ暫定トップに躍り出た。続くジャンカルロ・フィジケラはタイヤをロックさせてしまい暫定6位にポジションを落としてしまった。
予選1回目から好調振りをアピールするニック・ハイドフェルドがウエーバーより0.045秒速くトップに立つが、18番手にアタックを行ったシューマッハーが久しぶりに速さを発揮する。新車F2005は、一瞬姿勢を乱すシーンもあったが、辛うじて踏ん張り、ハイドフェルドを0.860秒差に下しトップを奪った。トヨタ初のポールポジションを狙ったヤルノ・トゥルーリは、シューマッハーの合算タイムに及ばず、予選2回目でシューマッハーに逆転を許してしまった。
そしてラストアタッカー、アロンソがすでに貫禄すら感じさせる圧巻の走りを披露。シューマッハーを合算で0.455秒差に下し、マレーシアGPに続く2戦連続、通算5回目のポールポジション獲得となった。シューマッハーが2番手、以下3位トゥルーリ、4位ハイドフェルド、5位ウェーバー、6位ラルフ、7位クリエン、8位デ・ラ・ロサ、9位ライコネン、10位フィジケラというトップ10。佐藤琢磨は13番グリッドから決勝を迎える。決勝はこのあと、20時30分(日本時間)にスタートが切られる。