2004年F1最終戦ブラジルGPはジャガー・レーシング・チームにとって、名高いジャガーのブランドの下で走る最後のレースでもある。
鈴鹿での日本GP以降、ジャガーはヘレスで3日間の有益なテストを完了し、2005年型車につながる設計および開発作業を行った。
現在コンストラクターズ選手権ではジャガー・レーシングに1ポイント遅れてトヨタが続いており、できるだけ上位でF1参戦の記録を残すためにもなんとか現ポジションを守りたいところだ。
ブラジルGPはまたマーク・ウエーバーにとっても同チームでの最後の一戦となり、2年間の在籍を経て来季はウイリアムズに移る。自身のためにもチームのためにも強力なリザルトをと望みつつ、ジャガーの両ドライバーそろってのポイント獲得も可能性があると語る。
「インテルラゴス・サーキットは去年、僕らの車にぴったり合っていたから、週末を通してR5のセットアップに尽力して、少しでもいいリザルトを取りたい」
「このシーズンをいい結果で終わりたい理由はたくさんあって、チームにとってジャガー・レーシングの看板で走るのが最後になるというだけでなく、もちろん僕にとってもこのチームで最後のレースになる。選手権でトヨタより上位にとどまることも重要だ。もし僕もクリスチャンもトラブルなく週末を過ごせれば、二人ともポイントフィニッシュできないはずがないと思う」
クリスチャン・クリエンもまたインテルラゴスで自身のF1デビューシーズンに幕を引くが、やはりジャガーのためにポイント獲得を目指したいという。
「もうシーズン最後のグランプリになるなんて信じがたいが、僕のF1デビューイヤーもこれが最後のレースになる」
「とにかくすごい一年だったし、チームとはレースに出かけてもミルトンキーンズのファクトリーにいても楽しんで仕事ができた」
「すばらしいチームだ。ブラジルGPに向けてみんなが懸命に準備をしているから、僕もとにかく最後のポイント獲得のために頑張って闘いたい。インテルラゴスは僕には初めてのサーキットであり、本当に楽しみにしているところでもある。実はずっと若い頃からアイルトン・セナの大ファンだったんだ。だから、彼のホームGPで走るチャンスを持てるなんて本当に興奮している。この週末はチームみんなが心から望んでいるポイント獲得をぜひ叶えたい」