パナソニック・トヨタ・レーシングは来る日曜の日本GPでシーズン終盤の巻き返しを図る。このレースは彼らのホームレースとなるだけでなく、2002年にF1にデビューしたチームにとってちょうど50戦目のグランプリでもある。
イタリアGP終了後にルノーと袂を分かつことになったヤルノ・トゥルーリは、2005年シーズンに向けて一足早くスタートを切るのが楽しみだという。彼は来年ラルフ・シューマッハーのチームメイトとしてレースをすることが決まっている。
「シーズン最後の2レース、日本とブラジルでトヨタ陣営に加わることは、僕にとって大きなチャレンジになるだろう。でも、僕のモチベーションはいまだかつてないほど高まっている」とトゥルーリ。「過去3週間で合計4日のテストを行った。主な仕事は僕が快適にドライブできるように車を調整し、チームのメンバーと打ち解けることだった。今週末、トヨタのホームグランプリでこのチームの車をドライブできるのは、僕にとって特にうれしいことだ」
「来季への準備において、僕らは間違いなく貴重な時間的アドバンテージを得られるだろう。2005年シーズンの準備に集中すべき時期が来る前に、あらゆる潜在的問題点を解決しておくことができるからね。それに日本GPは僕個人にとっても特別なレースだ。日本には大勢のファンがいて、いつでも僕を心から歓迎してくれる」
チームメイトのオリビエ・パニスは、この日本GPで通算150戦以上にも及ぶF1でのキャリアに終止符を打つことになる。
「僕は鈴鹿が大好きだ。この高速サーキットは、カレンダーの中でも僕のお気に入りのひとつだね」とパニス。「僕らにとっての日本GPは先週の日曜日から始まった。トヨタのショールーム、メガウェブでTF104のデモランをやったんだ。ひどい雨だったにもかかわらず大勢の人が集まってくれたから、僕もファンのために喜んでドーナツやホイールスピンを披露したよ」
「日本のトヨタファンの前でレースをするのは楽しみだ。そして今年のイベントは僕にとってもエモーショナルなものになるだろう。これが僕の最後のF1レースになるからね。レースの興奮を味わえなくなるのは残念だけど、サードドライバーという新しい役割を通じてトヨタ・レーシングの未来に大きく貢献する機会を得ることになるはずだ」
「その意味において、今回ヤルノがドライブするのは来季に向けての準備に大いに役立つと思う。彼とはかつてチームメイトだったことがあり、そのとき以来の友人だ。彼とならうまくやっていけると思う。この週末、僕が期待しているのは、ポイントフィニッシュでレースキャリアの幕を閉じることだ」