BMWウイリアムズF1チームのテクニカルディレクター、サム・マイケルは、イタリアGPでFW26のいくつかの点で改善がみられることを願っている。
今週末に開かれるイタリアGPに向け、ウイリアムズ・チームはファン−パブロ・モントーヤとアントニオ・ピッツォニアがFW26を駆り、モンツァで3日間のテストを行った。
テストを通じて、チームはFW26のパフォーマンスをより向上させる貴重なデータを大量に収集した。
「今回のレースのマシンには、メカニカル面においてもエンジン面においても改良がみられるだろう」とマイケル。「しかも、レース中のハードブレーキングに対応できるよう、モンツァテストでブレーキに重点を置いて作業を行った。前回のベルギーGPではスタートが良かったけれど、この点についても改良を加えているよ」
そのベルギーGPの行われたスパ−フランコルシャンでは、モントーヤがパンクに見舞われてリタイヤした。しかしその後、チームにタイヤを供給するミシュランは、原因究明のため、調査を遂行している。
「ベルギーGPでファンの車にタイヤ破損が起きてから、ミシュランはハードワークに徹してきた」と、マイケルは語った。「そして、彼らは一層強力な新しいリヤタイヤを作り上げた。彼らの取り組みから、ベルギーGPでのコンパウンド領域が正しかったことがはっきりした」
マイケルに言わせると、モンツァでのセットアップは非常に特殊だそうだ。彼は、「セットアップの方向性は、できる限りダウンフォースを減らすことだ」と説明した。「だからこそ特別に、モンツァ仕様のフロントウイングとリヤウイングを装着するんだよ。縁石をうまく使えることも大事だし、コーナリングの際の中速でのバランスも重要だ」
結局のところ、ウイリアムズ・チームは今年のヨーロッパラウンド最終戦に向け、準備万端のようだ。さらに金曜日と土曜日の練習走行を、新しいコンポーネントのパフォーマンスを最適化するためうまく利用するだろう。