ダラーラによるF1プロジェクトがウワサになっているが、これに関する詳細がさらに浮上してきた。現在、ユーロ3000シリーズで活躍中のドラコ・チームが、このプロジェクトに参加して、2006年にF1にステップアップするのではないか、というのだ。
この話はドラコ・チームも認めており、それによれば、オーナーのアドリアーノ・モリーニが、ベテランデザイナーのジャンパオロ・ダラーラとゲイリー・アンダーソンと共にこのプロジェクトに関わっているのだという。しかしこれは、去る日曜日、スパで流れていたウワサとは矛盾する。ロシアかカナダの複合企業が2シーズン後にF1参戦を目論んでおり、そのためにダラーラのマシンを使用することになっているというのだ。
grandprix.comによれば、ダラーラはすでに頭金として8千万ドルを受け取っているという話だが、誰がこのプロジェクトの背後にいるのかに関しては、公式な発表は出されていない。またこの説によると、シャシーに搭載されるエンジンとしては、カスタマーのコスワースかトヨタ・エンジンが有力だという。
こうした話はすべて本当かもしれないが、チームを誰が運営するのかについては、何の発表も行われていない。しかし、ドラコは、イタリアのスポルト・アウト&モト誌に推測記事が載った後、その関与を認めた。9月2日(木)に、チームが発表した声明では、次のように述べられている。「この計画は、新しいダラーラのシングルシーターによって、ドラコ・ジュニア・チームをF1へと導くものだ」
スポルト・アウト&モト誌の記事には、次のように書かれている。「この計画に資金を出す外国企業が、ダラーラに対して、新しいF1マシンをデザインできるかどうか、問い合わせている。マネージメントチームについても、検討がなされている。その理由から、アドリアーノ・モリーニのドラコ・ジュニア・チームが関与することになるかもしれない」
ドラコは、F1のすぐ下のフォーミュラで、長年戦ってきた歴史を持ち、FIA F3000選手権で成功を収めたが、2000年に資金の問題から参戦を再検討せざるをえなくなった。その後、当初イタリアで行われていたユーロF3000シリーズに、再び姿を現し、フェリペ・マッサとアウグスト・ファルファスと共に、タイトルを獲得した。現在は、イタリア出身のニッキー・パストレッリを走らせて、2位につけている。