BMWウイリアムズは、ラルフ・シューマッハーは今週モンツァで行われるテストに参加しないことを明らかにした。
従って、ラルフは9月12日に行われるイタリアGPも欠場することとなる。代役は引き続き、アントニオ・ピッツォニアが務める。
イタリアGPでの復帰を目指していたラルフは、メディカルチェックを受けた後、モンツァテストに参加するものとみられていた。
ラルフは、インディアナポリス・モータースピードウェイで、タイヤのパンクによってスピンし、後ろ向きにウォールにつっこんだ際に、脊椎を2箇所骨折した。彼は医師らの助言に従い、完全に回復するのを待ち、5戦にわたってレースを休場してきた。その間、マルク・ジェネとピッツォニアが代役を務めた。ピッツォニアはベルギーGPの週末には、9月1日に夏のテスト禁止期間が明けるのに伴い、ラルフがコクピットに戻ることになりそうだと語っていた。
「僕は、予備のドライバーとして現地に行くけれど、現時点では、すべてが順調に行けばテストドライブの予定はないんだ。ラルフに問題が起こった場合にだけ、僕が代わりにマシンに乗って、テストを遂行することになる――そして、またレースにも出ることになるだろう」
ウイリアムズF1のテクニカル・ディレクター、サム・マイケルも、次のようにコメントしていた。「ラルフは、もう一度メディカルチェックを受ける予定で、もしそれにパスすれば、モンツァで3日間テストに参加する。そのテストで大丈夫なら、再度シド・ワトキンズのメディカルチェックを受けて、FIAのOKが出れば、イタリアGPでレースに出場できることになる」
ウイリアムズは、ラルフはイタリアGPの後のテストには参加する予定だとしている。
ウイリアムズは、ラルフの事故以来、不振に悩んでいる。ジェネは、マニ−クールとシルバーストンの2度の出場で1ポイントも挙げることができなかった。ピッツォニアは、ドイツとハンガリーで同僚のファン−パブロ・モントーヤと共にポイントを獲得したが、先日のスパでは2台とも相次いでリタイアとなり、コンストラクターズ選手権でライバルのマクラーレンに5点差にまで詰め寄られる結果になった。