F1世界選手権第14戦ベルギーGPの公式練習が、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開始された。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタに加え、サードドライバーのライアン・ブリスコが3台体制で公式練習初日でのデータ収集とセットアップを開始した。
午前11時から1時間行われた公式練習1回目は、曇り空の下、気温16度、路面温度16度、湿度74%と肌寒い中で開始され、ライアン・ブリスコが1分47秒506で10番手。リカルド・ゾンタは1分48秒642で18番手、オリビエ・パニスは1分48秒834の19番手。その後、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、気温18度、路面温度22度、湿度67%で開始されたが、開始15分過ぎにオー・ルージュの高速セクションで、ライアン・ブリスコがクラッシュ。幸い大事には至らなかったが、ライアン・ブリスコは1分47秒634の19番手で公式練習を終えることとなった。一方、オリビエ・パニスは1分46秒528で、公式練習1回目のタイムを2秒以上縮めて14番手。リカルド・ゾンタは1分46秒902で15番手となり、明日午前中に行われる公式練習3回目、4回目と、午後の予選へと臨むこととなった。
マイク・ガスコイン シャシー部門 テクニカルディレクター
「パナソニック・トヨタ・レーシングにとって多忙な公式練習1日目となった。しかし、最も重要なことは、ライアン・ブリスコが無事であったことだ。彼は念のために、病院で腕の検査を受けることになったが、大きな支障はないと思われる。戻ってきた彼の車からデータを調査したところ、タイヤのパンクに見舞われ、それが原因でスピンしたということがわかった。不運なアクシデントだったが、彼は今日一日を通してコンスタントに、良い走りを見せてくれた。他の2台に関しては大きな問題もなく、早い時期からタイヤを選択する事が出来た。その結果、我々は日曜日の決勝へ向けてのベストなセッティングを見出すことに専念出来た。今日の成果には満足しており、週末へ向けて自信も得られた。あとは、天候がどう変わるかを見極めなくてはならない」
高橋敬三 技術コーディネーション担当ディレクター
「このサーキットは1年振りであり、路面も新しくなっているために、タイヤ比較と共に、レースのためのセットアップにも時間を費やした。今日得られたデータは満足のいくもので、土曜、日曜に向けてさらに改良を進めたい。」