昨年は開催されなかったF1ベルギーGPが1年のブランクを経て開幕。初日のフリー走行1回目は、BARホンダのテストドライバー、アンソニー・デイビッドソンがトップタイムをマークした。
金曜日、午前11時からのフリー走行1回目。天候は曇り、気温、路面温度とも16度、湿度74%で、風は無い。いつ雨が落ちて来てもおかしくないような空模様だ。
まずはいつも通りサードドライバーたちがコースに入る。そんな中、ウイリアムズ・BMWのレギュラードライバー二人が序盤から積極的に飛ばし、開始7分にファン−パブロ・モントーヤが1分48秒台に入る。
バスストップ・シケイン改修により、2年前に較べてコース全長が13メーター長くなったが、再舗装区間も多いことから、プレスルームでは1分43秒726のポールタイムは確実に破られ、1分30秒台突入は確実と予想されている。
モントーヤのタイムは開始22分にデイビッドソン、アントニオ・ピッツォニアが1分47秒台をマークすることでブレイクされる。その3分後、タイトルに王手をかけているミハエル・シューマッハーがヘルメットを被っている。
セッション開始26分、ジョーダンのジョルジョ・パンターノが1コーナーでスピン! コクピットを降りてマシンを押し、コース内側に入れた。
セッションが始まって半分を過ぎた開始32分、ミハエル・シューマッハーがコースイン。するとコースインして3周目に、1分47秒005であっさりとトップタイムをマーク。さらに翌周には一気にタイムを縮め、1分45秒408までタイムアップしてみせた。
チームメイトのルーベンス・バリチェロも続く。開始41分にはシューマッハーより0.5秒弱遅れるタイムで2番手に浮上する。しかし、そんなフェラーリ勢のタイムをデイビッドソンがブレイク! 1分45秒104でトップに浮上して見せた。
佐藤琢磨は、このセッションなかなかピットから出てこない。残り10分を切ってようやく佐藤琢磨がコースイン。5周しか周回できなかったが、コンスタントにポジションを上げ、13番手までタイムアップした。
12時ジャストにチェッカー! デイビッドソンがトップのままセッション終了。シューマッハー、バリチェロと続き、ジャガーのサードドライバー、ビョルン・ウィルドハイムが4番手に入ってきた。このセッション、ジャガー勢が好調で、マーク・ウエーバーが7番手、クリスチャン・クリエンが8番手でセッションを終えている。
チェッカー時の気温は18度、路面温度は17度。セクタータイムはセクター1、3がデイビッドソン、2はシューマッハーが最速だった。